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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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主に製図やスケッチなどに用いる、ステッドラー・シャープペンシルの芯のことである。これが0.9mmなもんだから、困った。家の近くのSATYに確かあったはずの製図文具コーナー。日曜に行くも、売り場はもう既になく、なぜか画材コーナーに変わっていた。芯がないシャーペンは、シャープではない。

無用の長物とまで言ってしまうとこの洗練されたデザインに失礼であるが、何か一つ欠けているだけで機能しないものはやはり意味を成さない。しかし、代用品や所謂コラボレートなど、3人寄れば文殊の知恵の言葉通り、それは大きく化けて今まで以上に能力を発揮することもある。元Jリーガー(この表現も誰が付けたのか分からんが、元プロボーラーならまだしも、大リーガーのパクリか?そう言えば僕の母親は、ハスラーのことをビリヤーダーと言っていたな)で、日曜日、今はヴィッセル神戸の活性化に尽力している石末龍治が一人で来た。

彼はサッカー解説者・永島と同期で、つまりは僕と同い年だ。ええ歳こいて、最初は「オネエチャン」の話をしていたが、酒も入り頃合いを過ぎると、昨日の日記じゃないけれど真剣な話をどちらからともなく切り出していた。

神戸にあって、他にないものはなんなのか?それは異人館や中華街という発想ではない。決して観光客を意識したものではなく、神戸の人も足繁く通う場所の話だ。例えば僕の出身地京都には、湯豆腐を食べさせる店があって、よく「湯豆腐のおいしい店ってどこですか?」と聞かれたりするんだけど、正直僕はわざわざそいつを食べに行ったことが記憶にない。「八ツ橋」や「おたべ」も、あまりお食べにならない。つまりマニュアルブック化した神戸は、本当の(どれが本当か論議の対象だが)神戸ではないと思う。

彼と僕との共通項はスポーツで、その話になると自然と熱くなる。神戸には、サッカー・野球・ラグビーのチームが存在する。しかしそれぞれの情報は、スタジアムに足を運ばないと基本的には分からない。おまけに、現状オリックスの練習場グリーンスタジアム、ヴィッセルのいぶきの森、神戸製鋼の灘浜へのアクセスは車でも一苦労だ。例えばそれぞれのグッズ手に入れたければ、選手のユニフォームやレプリカ、試合やプロモーションビデオなどを大々的に中心部三宮に展開しているのは、オリックスBWのみという現状である。

なぜそれぞれが手を組まないのか、そこに飲食店を併設して交流の場を作らないのか。音頭を取る人がいないなら「志賀がやってくれたら嬉しい」と石末は冗談を言う。そんな3チームの代表のミーティングがあれば喜んで行くし、プランを考えるくらいは簡単だ。今のままなら、この3チームは神戸外から見る「湯豆腐」のようなものである。スポンサーの問題は上がってくるだろうが、イタリアの貴族のように財を成した人が、それこそ神戸には多いように思う。「粋」な人の出現を本当に願うが、3チームが3本の矢になることが先決であろう。

僕の店に初めて来た神戸外のお客様は「神戸らしい店やねぇ〜」と言ったりするが、僕が京都生まれだと分かると「京都っぽい店やねぇ〜」に変わるくらいに、人は流されやすいものである。「神戸発」を外に向けて発信するのであれば、地元の人々を取り込むことを真剣に考えるべきで、他府県の人が来て盛り上がるが、一部の店を除き元町・三宮の街に本当の意味で経済効果をもたらすイベントが少ないことも、僕は知っている。当然僕の店にも行列は出来ない(いつも!)。

幸いにもそれぞれのチームに発言力のある人がこのサイトを見ているようなので、そんな提案を投げかけてみた。しかし、これだけは解っていただきたい。「志賀」は観光客が通りすがりに、マニュアルブックを持って入ってくる店ではないので、勝手気のまま、木の実ナナにやらせてもらう……。


※加納町志賀の『たまに吐くならこんな店!』
【酔った帰り、家の近くまで来てバッグとノートPCが車にないことに気付く 店に戻ったのが遅くなったため、この日記の更新も遅れた 往復40分はやはり辛いが、今快晴のバルコニーで、とうとう建ってしまった海側のマンションの上から少し見える大阪湾を見ると、まだここがいいと思いながらこの日記を書いている なんだか寝るのが惜しいが、後に待つ仕事のためにzzz……】


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