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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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世の中はほとんどが二番煎じから始まっている。絵も、楽曲も、ファッションも、あらゆるデザインにも……既に歴史の中で、先駆者が存在するからだ。

昨日店で、8月11日にグリーンスタジアムで行われたイベントに出ていた「『ベイビーBoo』ってのがよかったよぉ〜」と観に行ったお客様の牧浦さんが言っていた。神戸の路上などで唄ってた、メジャーデビューしたアカペラグループである(ミスターBoo?それは、ホイ3兄弟である)。音楽に詳しくはないが、最近はゴスペラーズが出てきてからこんなグループが増えたようだ。

いつか書いたが僕はゴスペラーズがあんまり好きではない。どこか「作られた」感じがするからだ。まぁ、僕は評論家ではないから答えなんて見つからないが、後に出てきたグループを見れば見るほど彼らは「何か新しいことをやらないと!」ってな焦りみたいなのが僕には見えるのだ。「売れる確信」というルートは出来ているから、後に続くのは戦略的に二番煎じの場合が多い。(開発費の掛からない、電化製品のOEMにも近い)。しかし二番手が前に出てしまう、なんてこともある様に感じる例だ。(と僕は勝手に思ってる)

そう言えば昔、あまり知られていない「女子競輪」の世界に、元スピードスケート選手・橋本聖子が飛び込んだときにも、いきなり日本代表選手に躍り出てしまったという、それに似たような話があった。後続組が、当初「二番煎じ」と言われるのは仕方のないことであるが、そこに実力が伴えば知らぬ間にもう「二番」とは言われなくなる。無論先駆者は素晴らしい(例えば、野茂投手やキング・カズなんてそうである)。そこに着目した周りの人々も凄いと思う。

大阪に「南船場」という街がある。何もない頃にそこに店を始めた知人が、あまりに飲食店が増え続け、以前とは違ったその街に寂しさを感じ、場所を移転することに決めた。先駆者と言われた人達がその過去の栄光にしがみつき、努力しないでその場所を離れないでいたら、ただの「昔の人」である。先駆けであるその彼もまた、新天地を求める『開拓者』として勇気ある決断をした。

ある意味に置いては「志賀」はカードキーの導入と、震災で店の少ない辺鄙な加納町を選んだ先駆者である。ただ二番煎じは、このままずっと現れないと思う。前述のようにそれは「売れる確信」というオイシイものを言う。僕の真似は、誰にも出来ない。それが僕の本意であり、美学だからだ。

そう、儲からない……。


※加納町志賀の『たまに吐くならこんな店!』
【どうも風邪は治ったようである 昨日の日記を見て、励ましをたくさん戴いた もう元気です、頑張りますわ!】


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