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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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僕は過去に車のことを「手の掛かる彼女のようなもの」と書いた。アナタにとって、それが何なのかは分からないが、僕にとって車はまさしくそうであり、僕はこの車にホトホト泣かされ続きである。

今度はパワステがオカシイ。重傷である。「もうそんな車は手放せば」その言葉は、彼女との別れを意味する。周りに反対されるほどに「いやいや、こいつにもいいところは一杯あるのだよ」と自分に言い聞かせながら、マゾヒスティック・自虐的に、僕は彼女の帰りを待っている。これもデジタルとは違った、ヴァーチャルなのか、心に潜んでいる願望なのか、僕は思い通りにならない恋愛を好む傾向にあるらしい。

朝から車屋さんと連絡を取って、トレーラーで来てくれるように頼む。今日もいい天気である。上半身裸で僕はバルコニーに出て海を眺める。そして、この何とも寂しく、居たたまれない気持ちを誰かに聞いてもらおうと、久々登場・神戸製鋼Steelers南條賢太に電話をした。「そりゃー、大変なことですねぇ」と熱中時代の校長役・船越英二のような声で月並みな慰めをもらいながら、うだうだ話していると、どこからか声がする。「おい!お〜い!」バルコニー越しに上から、熱い太陽とは別の太陽が顔を出していた。隣に住む芸能人、佐川満男である。

まだ食事をしていないことを知ってか、昼食のお誘いを受ける。朝からの車の故障話をすると「君の車は、アレか?ロータリーか?」と聞くので、余り車に興味のない佐川さんがロータリーエンジンのことを知っているとは思えないし(僕の車はV8・OHCローバーエンジン)、よくよく考えてみると佐川さんがたまたま知ってるイギリスのメーカーを間違って言った、つまりそれは「ロータス」のことだと突っ込んどいた。ちなみに車はTVRなので、ハズレである。

「しかし、あれやね、志賀くんは結婚は無理やねぇ」と奥さんに言われる。「今まで、色んな彼女見てきたけど、て言うか彼女かどうか分からんけどな、志賀くんはもう一生独身やな」と佐川さんが追い打ちを掛けるのを聞こえない振りをして、僕は奥様の作ってくれたサラダを黙々と食べている。その後ご夫婦は「志賀はなぜ結婚できないか?」で議論していたので、無視して今度はトーストを食すことにした。しかし、余計なお世話である。

僕の周りには、僕の将来を心配してくれる人がたくさんいる。有り難いことではあるが、食事後3人でバルコニーに出て、「志賀くんは、俺と似てるからなぁ……」と3度の結婚経験のある佐川さんが口にするのを聞き「確かに色々似ているかも知れないけれど、少なくとも僕は人の家を覗いたりしませんわ」と返した僕には、やはり「それ」がまだ遠い話に思えていた。

塩屋の遠くの海に浮かぶ船を眺めながら「やっぱり恋愛は、思い通りにはいかへんもんやなぁ」とポツリ僕は呟いた。隣にいる太陽は笑ってた。


※志賀私的伝言板
【キヨちゃん、ノリくん、USJではありがとね 「メイクもしてへんのに」って、いつ俺に声が掛かるかドキドキしてたわ VTRだけって決まってるのに……「次はアナタが引っ張り出される番よ」ってノリママが僕に言うもんだから、密かに緊張してました ではまたいつか 身体に気ぃ付けてな!】


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