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昨日は雨と風で、若干過ごしやすくなった神戸であった。小休止といったところか。そして金曜の店は、久しぶりに来られたお客様が多かった。
平成12年5月19日以来にやってきた、小豆島で家業を継ぐ岡田氏は「志賀さん、雰囲気変わったんじゃないですか?」と髪を切って髭を剃った僕が、以前とは違うと言う。平成12年12月5日以来の楢崎氏は「ちょっと身体、デカくなった?」と言った。確かにトレーニングはやってるけれど…。今は東京に住む、平成13年12月31日に前回来ていた伊賀氏は「なんか志賀さんいい表情してますねぇ」と言うが、郁美ちゃんという女の子が産まれた彼の方がよっぽどいい顔をしていた。
以前にも書いたように店に立つということは、お客様それぞれの以前とは違った表情・風貌を感じながら、その人のドラマを垣間見ることができる特等席にいることである。毎日会っていると判らない相手の変化も、こうして久しぶりだと如実に現れて、相手に伝えられる。しかしこの日は、お客様から前述のような印象を聞かされた。相手のことを忘れない・覚えてるのは、僕だけじゃなかった。
店の空気は昔のままでも、僕は確実に歳を取るし日々変化する。今まで「僕は絶対変わらない」なんて肩肘張っていたけれど、変わること自体は悪くないようだ。店のお客様を忘れてしまっていたり、「自分の家」だという意識がなくなったときに「志賀、変わったなぁ……」と言ってくれるお客様がいる限り、僕は『いい様に変わる』ことができると気付く。やはり店はいいもんだ。
※志賀私的伝言板
【「セコムしてますか?」の長島邸に強盗(ストーカー?)が押し入ったのは、なんとも皮肉な話だ あのCMキャラクター変わるな、多分】
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