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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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8日は、昼から西宮で打ち合わせがあった。先方が南大阪のため三宮まで来てもらうのも何なので、間を取って西宮で待ち合わせをする。湾岸線なら西宮港もすぐだ。この辺はいかにも神戸の埋立地として、ヨットハーバーやマンション計画地、そしてカフェなどが併設され、学生を中心に「オシャレな場所」として栄えてきたところである。(箕面や比叡山は「オサルな場所」である)

知人の店コモドは、イタリアン・トラットリアのカフェで、すでに学生らしき人達がくつろいでいる。スーツ姿のクライアントと全身黒い服、PCを持ち込んだ日焼け顔の僕は少し浮いている。空間というものは、調度品やインテリアにも左右されるが、やはり最終的にはそこにいる「人」である。働く人、お客様……また来たいと、彼はこの場所を気に入ったようだ。店はこうして、お客様を広げていくものだ。当然、イイ話しも出来た。

湾岸線で神戸に向かう。車はやはり熱いが、快調にスピードに乗り風を感じながら早々に着く。店に入ってくつろいでいると、扉をノックする音がする。大学時代のラグビー部同期、大(ダイ)だ。彼は、六甲でピザ屋さんを営み、少し早い夏休みを今日まで過ごしたそうだ。奥様と子供は実家にいるそうで、その手には僕のために、たこ焼きと缶コーヒーが握りしめられていた。

なんでも、須磨まで釣りを見に行った(釣りはしないからわからんが、見るものなのか?大会かな?)帰りらしく、軽装である。なんと彼の六甲の家から、自転車で行って来たそうである。その距離は単純に、店から僕の家までは充分にある。車だと少なくとも30分くらいは掛かる。38歳、その距離を自転車で……すごい!刺激になるな。堺から来たクライアントのくれた名産品「くるみ餅」を出す。頬張る彼を見て嬉しくなり、なぜか大学時代を思い出したりしていた。

僕の好きな店に、僕の好きな人を連れていき、気に入って貰えたこの日。学生時代の友人に会い、暫時過ごし話しが出来た木曜日。猛暑を一瞬忘れる、何気ない日常にほんの少し吹く、いつもと違う心地よい風のような……。


※志賀私的伝言板
【そんなこと言ってたら、いい感じで「救いの風」ならぬ、恵みの雨が来た】


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