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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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「うだるような暑さ」とは、昨年の日記に書いたように「茹だる」と書く。まさに茹で上げられるような月曜、僕はある失敗をする。
まずは以下を読んでいただこう。

【7/26の日記のあらすじ】
『歯医者に言った僕は、いつも壁にあるはずのアンパンマンがいないことに気付き、それを伝えたがために、アンパンマン好きだと勘違いされ、治療中見事にアンパンマンのぬいぐるみを左手に持たされてしまう。それが痛いときの合図だと解っていても、大人にアンパンマンという恥辱を味わった志賀は、必ず次回の治療には仕返しを、と密かに目論むのであった……』

お客様のお子さん、ももちゃん3歳に、ポケットに入るくらいのアンパンマン人形を借りる。お腹のボタンを押すとホッペが飛び出るやつだ。僕は、この日の治療に照準を合わせ「痛かったら左手を挙げてくださいねぇ〜」と言う先生に、こいつをポケットから出して見せてやろうと計画していた。こりゃ、先生も歯科衛生士さんもビックリである。ついでにもらった、メロンパンナちゃんのペロペロキャンディも出してやろうかと、楽しみにしていたのだ。

歯医者に着くや否や、診察券を出しトイレに行く。この季節、僕はほとんど胸ポケットのないピッタリしたシャツを着ているので、携帯はいつもパンツのポケットに忍ばせている。しかしこの日は、アンパンマンが占有しているために、やむなく手に持っていた。細かい描写は割愛するが、用を足すのに携帯が邪魔になった。当然どこかに置くわけだが、棚らしきモノが見あたらないため、仕方なくタンクの上、手洗い口の端に置く。ご想像通り、用を足して水を流すとスルッと滑り……

ほんの少し水に浸かっただけなのに電源が切れる。トイレを出て思わず、電源を入れ直そうとすると「志賀さ〜ん、どうぞ」と呼ばれる。診察台に座ると、せっかく仕込んだのに、もうアンパンマンどころではない。「いやぁ〜先生、今日はリベンジに色々考えてきたのですが…」一部始終を話すと、左のポケットからアンパンマンを取り出す。ウケはしたが、僕の演出は携帯の水没により、より大きなウケは実現しなかった。悲しい。

しかし結果これが功を奏した。治療後、携帯のバッテリーをはずしてみる。ここからの話は役に立つから覚えておくがいい(偉そうに)。携帯には基本的に防水機能はない。これは軽量化を優先するがあまり仕方がないことであろう。それゆえ本体にもバッテリーにもリトマス試験紙のようなテスターが付いている。それが赤紫に染まっていればアウトだ。僕の本体は、下部のみダメであった。

中には当然水が入っているので、それをはずし丁寧に拭く。もちろんすぐには取り付けないで、本体の水滴も取り去った後、しばらく乾燥させる。ここで焦ってはいけない。完治する前のカサブタをめくってはいけない、プラモデルのラッカーが乾くまでに触ってはイケナイ……とよく言われたはずだ。「あぁー!まだそれ出来てないからダメ!!」と、鍋奉行に注意されたろう。とにかく、半時間は待ってみよう。

バッテリーパックのテスターには反応が出ていない。さて、取り付けるとする。「おぉ〜!」っと見事に電源が入る。こんな時のBGMは「第九」辺りが適当だ。僕は一瞬喜んだが、やはり束の間、電波は入らない。その部分は水の侵入を阻止できなかったと見える。何よりもメモリデータが残っているのは幸いした。僕の携帯電話帳は、600件以上入ってるからねぇ。特に女の子の番号は……おっと、とにかくドコモに行かないと。

どうせなら機種変更しようとしたが、メモリが多すぎたため他のメーカーには対応せず、めんどくさいので同じモノにした。かくして、くだらないアンパンマン計画により携帯を新しくすることを余儀なくされたわけだ。計画したイタズラは、まさしく水の泡と消えてしまった。古典的で、冴えないオチだな。


※志賀私的伝言板
【携帯変えてばっかりで、なんかドコモにいいように利用されてる?】


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