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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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水曜日、近頃の睡眠不足のせいか眠い、そして日焼けが熱い。店に入る時間に、今は東京でタレントさんのマネージャーをしているKちゃんから電話が入る。神戸にいるらしいので、店で少しあれこれ話すことにした。毎日会うと、髪型が変わったことさえ分からなくなる。数カ月ぶりに会う彼女はイイ表情をしていた。彼女を見送った後、いつものように玉突き屋に顔を出す。ボーッとする頭で、ビリヤードにしばらく興ずるも、微妙なネクストが取れないでいた。

店に戻って少しソファで寝ることにする。95年あの震災の年、店のオープン一週間程前から、僕はよくこのソファに横たわり夜を明かした。店を始めるということは何かと色々準備が必要で時間が足りなかったし、特に初めて店を持つ僕にとっては、コンセプト通り「自分の家」のようであったわけだ。あの頃を思い出しながら、夢を見る。午後11時、静かな店に僕はパソコンを立ち上げる。

今日はお客様が来ないかも知れない。まぁ、それもいい。根本的に、僕が立てたコンセプトは「店がお客様を選び、繁華街である必要のない、自分の第二の家」である店だったから、このご時世、そんな理想論の絵空事をがなり立てていれば、こんな日も結構日常的である。毎日パーティーをやっている家なんて、白金にも田園調布にも、芦屋・六麓荘にもあるはずもなく、一人で過ごす時間もまた贅沢なのを僕は知っている。

午前0時半。この店からでも、玉突き屋のブレイクの音が聞こえる。店という商売なら、あってはイケナイことかも知れないが、ここが「家」ならば、ちょっとそこまで買い物を、と外に出るのも良しだろう。僕の心は撞球に移り、今まさにPCを閉じようとしたその時、扉は開く。

いつもの気の置けない仲間達の来店に、五月みどりと小松みどりの姉妹がなぜ同じ名前なのか?くらいに、ビリヤードなんて、もうどうでもよくなっていた。

(そんなオチは要らない、なんて昔の彼女によく言われたモンダミン)


※志賀私的伝言板
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