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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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太陽が燦々と照りつける午後、それでも僕の体調は戻らないため睡眠をとり続けた。しかし夜、やはり足は自然と三宮に向かっている。これを習慣と言ってしまうと辛い話だが、家でじっとしているより人に会う方が絶対にいい。

大阪から北野くんが来た。彼は最近色々手がけていて、会社も二つ立ち上げた。バイタリティー溢れる彼は、「新しい会社も数ヶ月、先行投資は辛かったけどなんとなくカタチになってきました」と嬉しそうに話す。「階段に上っていくようなもんやな。エスカレーターや、ましてエレベーターで上ったら、いつ転んでもわからん足場かも知れんし。今、一段ずつ登りつつあるんやね」と僕は言う。

そして僕は続けてオチのつもりでこう言った。
「まぁ、僕は同じ段を行ったり来たり、踏み台昇降運動みたいなもんやけどね」

踏み台昇降運動とは、学校の運動能力テストの一つに必ずあった、あの音に合わせて階段を上り下りして脈を計るやつだ。僕は反復横飛びは得意だったけど、伏臥上体反らしと立位体前屈は不得意だったな。ただ、立位体前屈、あれにはもの申すところがあって、足の長い人には不利なはずである。ちなみに身長181cm座高91cmの僕は、かなりの足長おじさんだが、前屈は見事に二つ折りに曲がるのに、数値は低かった記憶がある。まぁ、どうでもいい話である。

すると彼が言った。「志賀さんも店も、確かに踏み台昇降運動みたいです。でも最初の幅から横にどんどん広がってきたじゃないですか。それが土台となってから、満を持して階段を積み上げていく。そんな強いものはないですよ」彼の目に映る僕と僕の生き方は、決して地団駄ではないと言ってくれた。

「足跡を残す」ということにこだわる、僕の考えをお見通しのようである。しかし、ずっと踏み台昇降を繰り返すのも考えものである。脈が安定していたあの頃ほど僕は若くない。そろそろ、もう一段上がろうかと思っているところだ。そのことはまた、いつかの話ということで……。


※志賀私的伝言板
【月曜の帰りの車から見える月は、やたらとデカかった 確かにウサギに見えないでもないが、餅をついているとは思えない ダンスならなんとか許せるが「餅をつく」なんてかなり不自然やと思う 誰や?最初にそう言った奴は!】


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