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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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梅雨が明け、本格的な夏がやってきた。日曜の夜には真円に近い月が出ているものの、須磨山頂・旗振山や関空、和歌山方面には霞が掛かっていた。暑い夏を迎える前触れなのだろう。

いつも日曜にやることがある。一週間の店の状況、来店顧客管理などをデータ入力する。この日はお客様や知人に送る夏のハガキ(暑中見舞いではない この日記と同じくその時に思ったことを書いているもの 「志賀自賛」コーナー、はがきコレクション参照)の仕上げもあり、あれこれ他にもやることがあったので家にいた。なぜか、のどが痛い。暑さに負けてエアコン・ドライを浴びているせいか。この季節の風邪はヤバイな。

顧客管理、ファイルメーカーを立ち上げる。お客様の個人データ、来店記録、DM発送一覧……アナログな店「志賀」の裏で、おおよそ7年間デジタルに助けられている。効率的に必要不可欠ではある。しかし、人間までもデジタルになってしまったのなら、おそらくそれは表に顔を出し、店にも顕著に現れてしまう。システマティックに流れる空気・接客は「今風」の店におまかせしたいものだ。

来店記録には年月日、人数などが記録されていて、そのお客様と「志賀」の歴史が確認できる。一年に一度いらっしゃる方もあるので、その方の来店頻度を把握するものともなる。もちろんしばらく来ないお客様もいるが、それは仕方がない。ふらっと覗かれることもあるだろうと、わざわざ「アプローチ営業」することはしない。続けていれば、いつかまた出会えると思っている。

皆さんにとっての、記念日とはどんなことだろう。バレンタインデー?ホワイトデー?彼とつき合いを始めた日?彼女と初めての○○……今の僕にとっては、自身の誕生日と店を始めた日くらいしか思い付かない。そんな中で来店記録には見事にその日が刻まれている、一年に四度必ず訪れる40歳代のご夫婦がいる。

それは互いの誕生日、クリスマスイブ、そして結婚記念日。相手がいるのなら、誰しもこう過ごすかと言えば、そんな話は僕の知る限りあまり聞いたことがない(もちろんこの店でも、そういった二人に出会うことは稀である)。特別な日にだけ通う店は、少なくとも僕は持ち合わせていない。

僕は人との関係に「量より質」を求めている。どれだけ長く一緒にいるかよりも、いつどこでいい時間を共に過ごすか、これは家族も恋愛も友人も一緒だな。年に4回、このお客様もまた大切な顧客であるわけだ。

彼等が次に訪れるのは11月、奥様の誕生日である。


※志賀私的伝言板
【賢太&さくらちゃん、電話ありがとう 突然の電話にどう話したらいいのか、イイ言葉が見つからなかったのは情けなかった 今度またゆっくり話そう そしてますます、幸せにな それが一番や】


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