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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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子供の頃持っていたオモチャを、ずっと置いている人にはあまりお目に掛からない。「あれが、今あればなぁ」なんて、思うことは多々ある。例えば、GIジョー。迷彩服に身を包み、関節が動き、着せ替えが出来る。タカラの一連の人形シリーズは、今でも根強い人気である。タイガーマスクのソフビ(ソフトビニール)、各レスラー、そしてリング。仮面ライダーの変身ベルト。背中の紐を引っ張ると声がするウルトラマン……奴らはどこに消えてしまったのだろうか。

先日昼間に「スターウォーズ・エピソード2」を観た。娯楽作品としては楽しかったが、やはりあの3部作にはかなわない。僕はPCに毎日それなりの時間向かっているが、実はCGに弱い。人工的・無機質なものよりは、やはり手作りに惹かれる。と言いながらも、パンフだけはエピソード1の時にも買ったので、今回も手に入れる。800円、高い。そう言えば、確かあの3部作の時も買ったっけ?僕はすぐに実家に電話した。「映画のパンフ、全部送ってくれ!」

翌々日宅急便で届いた荷物は、とてつもなく重たかった。そこに開封の大いなる期待を抱かずにはいられない。あの映画、あのシーン……それぞれが懐古される。ここで断っておくがオチはない。「開けたら漬け物石が入っていた」なんてことなど全くなく、そこから出てきたものは、もう、嬉しく、懐かしく、しばらくそこで座り込んで見入ってしまった。

スターウォーズの3部作はもちろん(350円!)、スピルバーグの一連の作品。「ET」は高校の時に、初めて女の子と行った映画…寝てしまった。「がんばれベアーズ」のパンフは2作目の「特訓中」の方。テイタム・オニールは出ていない。「キングコング」のジェシカ・ラングは中学当時のドキドキした女優だ。「キャノンボール」のオールスターキャストは圧巻。今でもビデオでまた観てしまう「カプリコン1」、サスペンス「カリブの熱い夜」。「カジュアリティーズ」ショーン・ペンも出ている、考えさせられる戦争物である。

邦画も凄い。「蒲田行進曲」風間杜夫が若い。「ビルマの竪琴」「戦場のメリークリスマス」名作だ。「竜二」「チンピラ」の金子正次は惜しいことをした。意外にタクシードライバーの日本版に思えた、沢田研二主演「ときめきに死す」が好きだった。横山やすし主演の「唐獅子株式会社」はなぜに買ったか解らない。ATG(アートシアターギルド)の「人魚伝説」は、なぜかスティーブンキングの「クリスティーン」と併映していて両方とも「当たり」だった。

その他色々あるので、また言ってください。店に置いておきます。パンフに挟んであったいくつかのチラシも貴重だが、その中で驚かされたものがある。フランシス・フォード・コッポラ監督「アウトサイダー」(今をときめくトム・クルーズは脇に甘んじていた)のプレスシートである。宣伝会見用にマスコミに配布されるもので、少し大判である。その中に挟んであった物が白黒の写真、映画のワンシーンのピンナップである。その一枚がなんと、コッポラと主演級俳優(隣にはマット・ディロン!)との打ち合わせ風景のものが混じっていた。今から思えばなかなかレアな写真であろう。

映画のパンフを店でお客様に見せ、その時代の思いを語り合う。今の映画を語るより、それぞれの時代・シチュエーションが読みとれておもしろい。これはしばらく、お客様との話題に事欠かない。残していてくれた母に感謝したい。


※志賀私的伝言板
【20日、海の日ではありますが店をやることにします】


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