|
|
梅雨だというのに思い切り晴れた日曜、僕はすっかり気を良くして1日を終え、日にちの変わった午前3時、バルコニーに出る。昨日は七夕だったではないか。グラスを片手に、僕は年に一度の織姫と彦星の逢瀬を見上げてみる………
どこや?わからんがな。
考えてみれば、それを観ようとしている僕等は「一億総ノゾキ」と言っていい。わざわざ、一年に一度出会う彼等の邪魔をすることはない。方角が分からないのを棚に上げて、僕は部屋に入る。おそらく無理矢理探そうとしても織姫は天の川から、こう怒りながら言うのだろう。
「見る気ぃ〜!上ぇ〜!」
あぁ、また高度なアメリカンジョークを放ってしまったようである。「方角が分からないのを棚に上げて……」と言いながらこんなマーヴェラスなジョークを思い付くとは、七夕からタナボタである。ナチュラルエアコン効いたでしょ?
※志賀私的伝言板
【見る気ぃ〜!上ぇ〜!…みるきぃ〜うえぇ〜…みるき〜うえ〜…ミルキー・ウェイ………バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ!!】
|