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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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今、4日木曜の夕刻。今日はリアルタイムに日記である。今の時点で、昨日のアクセス数を軽く上回っているので、何度も同じ人が更新されてないかチェックしてくれているのだろう。ほんとは、当日の朝にはアップしているはずなのだが、頭の回らないまま睡魔に見舞われた。

昨日、K嬢とC嬢と3人で、とうとう観てきましたよ「アイ・アム・サム」を。この映画のストーリーは6/26の日記でも見てもらうとして、結論から言うとこの映画は好きである。やはり予想通り子供の愛らしさと、主演のショーンペン演ずるサム、その仲間達……結論の出ない内容に、重くなりがちのこの映画を、最後まで飽きさせない展開で話が進むという、なかなかの作品。大作よりも秀作と言えよう。また観たいと思う。

映画は、助演人の演技が光る作品に惹かれる。例えばそれがアクションやSFだったとしても、悪役のカッコイイ映画はそれだけで引き込まれる。昨今の日本のドラマもそれに気付いたのか、脇に個性的で印象に残る俳優を起用することが多くなってきた。大抵その役者の名前は思い出せないのだけれど、東京サンシャインボーイズ系(悪役ではないが)の三谷幸喜ブレーンなどは、その最たる例だ。ちなみに僕は、ハーヴェイ・カイテルやフォレスト・ウィテカーが好きだ。

スタローンやシュワちゃん(変な言い方)は、強烈な個性を残してしまったあまりに、シリアスな作品は笑えてしまう。チャック・ノリスなどは論外だ。それで言うと、メル・ギブソンは「ブレイブ・ハート」のように、何度かイメチェンを図ろうとした努力は少し報われたようだ(「マッド・マックス」から抜けきれないが)。デ・ニーロやケビン・スペーシーに至っては、都度イメージを覆される。凄い。

さて「アイ・アム・サム」に於いて、少し安達祐美を彷彿させる名演技に「この子、身長伸びるやろか?」の子役はこの際、触れないとして、ショーン・ペンに注目したい。僕の彼への絶対的な印象は、意外と知られていないベトナム戦争映画「カジュアリティーズ」に於けるものがあまりにも強い。とにかく「なんて悪い奴なんや」と、画面にポップコーンを投げる勢いだったのを覚えている。その後パッとしない、マイケル・J・フォックスの転機を賭けた作品だった。

今回のサム役は、引き込まれてしまった。健常者ではない彼の役は、観客心理をついて「違うものを見る目」から「応援」へと変わり、果てには涙を誘う、この昔から使い古された手法のはずが、演技とは思えない世界に自然に僕達を導き、見事に僕もクライム・スタンバイ・OK状態だった。あぁ、泣きたかったよ。

じゃぁ、なんで泣けなかったかというと、僕の両サイドの彼女達が、泣くわ、泣くわで、まだ始まってすぐから鼻すすりまくっていたのだ。正確に言うと、左のC嬢はそうだった。K嬢はその辺、百戦錬磨なのかすすり泣く声も鼻水の音もしない。「ありゃ、こやつ(死語)泣いてないのかな」とチラッと右を見ると、アラブの怪人、いや、アラビアのロレンスに出てきそうな女性の如く、目の下をハンカチで隠し大泣きしていた。異様やったで、あんた。

一人で観ていたら、確実に僕は泣いていただろうな。オススメです。


※志賀私的伝言板
【ミシェル・ファイファーが45歳やとはなぁ でも付き合ってくれって言われたら付き合ってもええけどなぁ……あほ】
【色々メールくださっている方々、ご返事できてなくてすみません ちゃんと目を通しておりますよ また改めてメールします】


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