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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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しかし、昨日の日記は手抜きやね。でも、まじでテレビのアナウンサーが「さて、ピロリ菌に新しい動きがピロピロピロ……」これは、本当に間抜けである。

祭りの後の静けさなどと言ったりするが、まさに本日午前0時半、お客様もひけて、今店でこの日記を書いている。祭りと言えば、もうすぐ花火の似合う季節がやって来る。

神戸に今から12年ほど前にやって来て数年後、ふと?と思ったことがある。当時、谷村新司の歌うJR西日本「♪昨日、今日、明〜日〜」のBGMが流れる、賀来千賀子がイメージキャラクターの『三都物語』に端を発した、京都・大阪・神戸の祭りのJR中吊り広告のことだ。そこには「京都・祇園祭、大阪・天神祭、神戸『神戸まつり』」と書いてあった。「神戸まつり?」とはどんなものなのか。

いや、正直言って僕は説明が付かない。なぜなら、神戸まつりというネーミングにそれは凝縮されているように思えるからだ。そもそも京都は京都府・京都市、大阪は大阪府・大阪市、しかし神戸は兵庫県であって神戸県(府)ではない。まさしく、取って付けたような名前である。JR西日本の戦略に乗って『三都』を打ち出したお陰で、そうせざるを得ない状況になったのかも知れない。

実際、神戸まつりはいつですか?と聞いて明確に答えてくれる神戸の人はほとんどいない。神戸まつりって何ですか?の答えも曖昧だ。メリケンパークの花火?サンバカーニバル?光のイベント?…解りにくい。大阪も京都も、祭というものが、その季節がやって来て、それを楽しみにする子供達がいて成り立つものだと認識されている。僕も小さい頃、伏見桃山の御香宮さんのお祭りで見た「見せ物小屋」「お化け屋敷」「たこせんべい」「飴細工」「型抜き」「当てモン」……数え上げたらキリがないほど、思い出が詰まっている。

姫路に「ゆかた祭」というものが今月23・24日にあったと聞いた。元々城下町のそこで呉服問屋が多く、それぞれの商店主が始めた祭らしいが、その期間だけはワールドカップのサポーターのように、街に浴衣が溢れるようだ。そしてそこには、暴走族や所謂カラス族が集まり、警察と衝突する様を見る、期待族もやって来る。それ自体はいいことではないが、街に活気が一年ぶりに戻って来たと姫路が盛り上がることには違いない。ワクワク、ドキドキ、子供達も異様な気持ちの高ぶりを見せる。祭というものはそういうものだったと、僕は記憶している。

祇園祭のように明確な説明の付く大義名分が、はっきり『神戸まつり』にあって、いつも同じ時期に、同じ場所で行われるのであれば、それが歴史となり足跡になるはずである。何年後かに、「そろそろ神戸まつりの季節ですねぇ……」という挨拶があちこちで聞かれるように願ってやまない。この歳になってもあのワクワクをもう一度味わいたいものである。もちろん、ここ神戸で。


※志賀私的伝言板
【近く結婚する人へ 披露宴の定義「結婚で一番大変なことは、誰を呼ぶかではなく、誰を呼ばないかである」 二次会の定義「二人を祝う気持ちのある者なら、全ての人に参加する資格がある」  三次会の定義「二人そっちのけで飲んでも、誰も文句は言わないから、新郎新婦も気を使わなくていい」なぁ、賢太よ!】


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