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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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テレビドラマの番組改編の時期、今週は13クール目らしく最終回を迎えるものも多い。翌日の話題に遅れてなるものか、というわけか、特に月9(ゲツク)と呼ばれるCXフジテレビのそれは「さんま&キムタク」人気により、他聞に漏れず相変わらずの高視聴率を誇った。月曜の街が静かだったのが、そのせいらしいと言われているのは、なんとも平和な話だな。今週が暇なのなら、そのせいにしよう。

ドラマをあれこれと観ることはしないが、映画なら足を運ぶことも多い。好きな映画は枚挙にいとまがない。店でも、数人の気の置けない仲間が集まったときには、映画談義に花が咲く(少し死語的な言い回し)ことがある。時間の経つのも忘れるくらいに、映画館で観る映画というものは、決してビデオやDVDでは味わえない独特の感動をスクリーンに映し出してくれる。

基本的には、僕は一人で、しかも静かな映画館に観に行くことがほとんどだ。集中できるし、後頭部の波にうんざりさせられることもない。但しそれは映画の内容にもよる。お涙頂戴(完璧死語)モノはさすがに一人では足が遠のく。しかし火曜日、行こうと思ったのは「アイ・アム・サム」ショーン・ペン主演、ミシェル・ファイファーが脇を固める、まさしく涙を誘う映画である。先週、偶然店に来たメンバーで行こうと話していたのだが上手く折り合わず、結局三宮で働く者同士で急遽行くことになったのだ。涙腺は年々弱くなっている。どうしても僕の涙に咽ぶ顔を見たいらしい。

『7歳の知能しか持っていない父親サムは、スターバックスで働きながら、娘ルーシーを一人で育て、共に幸せな日々を送っていた。ルーシーが7歳を迎えると、サムには父親としての能力に欠けると判断され、ソーシャル・ワーカーによって娘を奪われ……』てな話である。しかし、子供を使うのはずるい。 ドラマでも映画でも、僕は過去に「オロロォ〜ン」とハクション大魔王や、いなかっぺ大将級に泣いた。それは紛れもなく、子供のせいだ。「ニューシネマパラダイス」「ライフイズビューティフル」いつの時代にも、必ず屈託のない「天使の笑顔」がスクリーン一杯に広がって、大人達の涙袋に無情にも穴を空けてしまう。

映画の主人公・サムの働くスターバックスに敬意を表して、その映画館のある地下のそこで待ち合わせをする。京都に於ける「スターバックス」は5/6の日記に酷評したが、三宮のその店はこれから画面に映し出される光景を予感させる、活気のある場所であり、そこで働く外人さんが映画の登場人物のように見えてしまう。漸次、期待も膨らんでいく。

11Fの今流行のシネマ・コンプレックス。エレベーターを出ると、目の前には映画館より出てきたと思しき人の波を掻き分け前に進む。カウンターにたどり着き、15時50分「I am Sam」のチケットを………

「15時50分の回は満席です」あかんがな、泣かせてよ。


※志賀私的伝言板
【店の時間の都合で今回は見送った 「アイ・アム・寒ぅ〜」】


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