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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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車に乗り三宮に向かう途中トンネルに入ると、どこからかサイレンの音がする。前方の車がハザードをつけて急停車する。反対車線のクラウンも同じく端に寄せている。僕も倣って停車するとすぐに、向こうから2台の大きな消防車が通り過ぎていった。救急車のサイレンのようなドップラー効果はなく、何事もなかったように、それぞれ再び走り出す。トンネルの中での緊急車とのすれ違いは初めてであるが、皆一様に道を譲る光景はこの時代なぜか安心した。

実は近頃気になることがある。ワールドカップについてである。他の国のサポーターは何を言っているか解らないのでいいとして、日本の「決めてくれ!」のあのマイケル・オーウェン、いや応援スタイルが気になって仕方がないのである。もう少し言い方がないものかと思う。「決めておくれでないかいなぁ〜」では締まりがないのは解る。しかし、他力本願的でどこか寂しい。決めてくれ、くれくれタコラ、Mr.オクレ…ろくなもんじゃない。

そもそも、なぜにこうまで盛り上がっているのだろう。確かに波乱の今大会は色々面白い。しかし、他のスポーツでワールドカップを過去に日本で開催したものもあったはずだろう(ないのか?)、なのにこの盛り上がりは何なんだ。阪神の俄応援みたいじゃないか。じゃぁ、カーリングやセパタクロー、カバディの世界大会が日本であったら、みんなはどうする!僕は行かないけど。

話が逸れたが、サッカーはやはり世界的に競技者人口が多く、多国に浸透しているのだから(アメリカはニューズウィークやタイム誌で「イマイチ盛り上がらないワールドカップサッカー」と題して刊行しているが、それは北米の認識不足・妬みとも取れるが)ともかくこの盛況は仕方がない。なら尚更「決めてくれ!」はどうかと思う。そうか、解ったぞ!これは韻や語呂の問題なのだ。まして関西で「決めてくれやー、怒るでしかし」、関東で「決めなきゃ、承知しねーぞコノヤロー!」では収拾がつかない。だから統一化したのだ。間違いない。

もし、各地方でバラバラで応援したのなら混乱は免れない。そんなことになったとしたら、一旦停止の道路も「とまれ」ではなく「止まってーな」で、塗料代が膨大になったはずである。80年代のディスコブームで見られた「みんな同じ踊り」(後のユーロビートやパラパラも)はどこかこっ恥ずかしくって、学生時代、僕はそこでバイトする側を選んだ過去がある。

だからスタジアムに行ったら、僕は一人「決めなはれ〜」と叫ぶことだろう。


※志賀私的伝言板
【ナンシー関さんが亡くなった まだ39歳である 法政大学在学中に、消しゴムにカッターなどで有名人の似顔絵を作ったのがきっかけで、以降「消しゴム版画家」としてデビューした人だ テレビをこよなく愛し、ダウンタウンなどのお笑い評、テレビ論などのコラムも鋭かった 彼女を見ていると、こんな僕にでも何らかの機会があって、どこでどうなるか分からないものである、なんて思う コラム・エッセイ・小説などチャンスがあれば「書かせてくれ!」…あかん、日本のサポーターと変わらんなぁ…「書いてやる〜!」】


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