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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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朝8時、何を思い立ったか僕は突然飛び起きてベッドシーツカバーとパッドをはずし、洗濯機に入れる。恥ずかしながらシーツ交換のサイクルは忘れた頃に、ベッドパッドに至っては実は初めてである。よくもまぁ、そんなベッドに毎日寝ていたものだ、と今更ながら思う。

カバーはともかく、パッドはなかなかやっかいである。折りたたんで入れても、でかすぎるのだ。「えぇい、入れてしまえ!」と言ったか言わなかったか定かではないが、僕は勢いに任せてスイッチを押す。水が入れば、小さくなって回ってくれるだろうと…。

以前、贅沢にも自宅で、しかも一人ですき焼きを食べたくなったことがある。食材はしっかり吟味し、肉はちゃんとした肉屋で調達する。さすがにテーブルにカセットコンロでテレビを観ながら、なんてのは少し寂しい感じがしたので、キッチンで作っては取り、作っては取り…と繰り返し贅を味わおうとするも小市民の端くれの僕としては、結局最後までそこで立ったまま食べてしまった過去がある。(その話を実家の母親にしたら、それから間もなく送ってきた「一人すき焼き鍋」はまだ活躍しないでいる)洗濯機を前に僕は、その日を思い出していた。

ベッドパッドというものは、薄い綿が入っていてシーツとマットレスの間に入るもので大抵、白色をしている。気になって蓋を開けてみると、予想通りほとんど回らずにいる。全自動洗濯機の前に立ち、僕はずっとその中の物体に合いの手を入れる。たまに持ち上げてはひっくり返す、こりゃほとんど餅つきの介添え状態である。やはり同じくして、僕はずっと洗濯機の前にいた。

パッドの洗濯表示に「手洗い」と書いてある訳が、今解った。


※志賀私的伝言板
【「洗濯物が回ってるの見ると、幸せを感じるんだよねぇ」って何かのCMか映画か小説かわからんが、幸せ感じる前に『二層式洗濯機』を思い出したわ】


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