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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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特に雨に深い思い入れがあるわけではないが、昔から意外とそう厭でもない。週の半ばその雨の中を三宮に向かう途中、近くのSATYに行った。平日は人もまばらで、滅多に来ない僕でもその静けさは判る。ここには銀行のATMもあり、一昔前のスーパーでは考えられない至便さである。少し買い物をする。サービスカウンターに備品の領収書をもらいに行く。

そこに丁度店員さんが、女の子を連れて入ってきた。泣きじゃくる子は、すぐに迷子と解る。受付の係りの女性は、名前を聞き出している。そしていつものアナウンスが館内に流れる。「お客様に迷子のお知らせを……」バスガイドの「え〜みなさまぁ〜」のような感情のない声である。物騒で理解に苦しむ事件が頻繁に起こる昨今、救急車が通り過ぎても「普通に他人事」で、非常ベルがどこかで鳴っても「誤動作だろう」と、非常が日常的に感じる危険な世の中である。慣れ、というものはとても怖い。もう赤いサイレンや、ベルの音は「危険」を察知できないでいる。こんなアナウンスではコトの重大さは伝わらない。

いつも同じトーンの「お呼び出し」を、例えば迷子の時だけ男性が言うとか、ちょっと違うトーンで親に働きかけるなどして、何か変化が欲しい。店内に於いて、アナウンスはやはり日常的であまりに普通だ。大型商業施設が増えていくほどに、誰も耳を貸さないかも知れない。そこで、全国の商業施設に提案である。

まず、アナウンス前にジングル(番組でCM入り前に流れたりするヤツ、いいともでタモリが「一旦、コマーシャル行きまぁ〜す」とか、「火曜サスペンス劇場」の片平なぎさが目を見開いて驚くシーンの後に流れるような、期待演出効果をも醸し出す)を作るってのはいかがだろう。僕は画期的でいて効果的なジングルを思い付いた。今この日記を見ている、商店主(そう商店街でもこれは使えそうである)あなた達はラッキーである。使ってもイイ、許可する。それは……


「♪まいご、まいご、まいごぉ〜、迷子を見つけたぁ〜」と『おさかな天国』のメロディに乗せて、流す(「♪迷子はあなたを〜待っている〜」で終わる)。迷子の子供にも笑顔が戻ること受け合い(死語)である。どうせなら一緒に子供も唄ってもイイ。その方が、お母さんは「あっ!ウチの子や」と判りやすい。ただ問題は、この音楽を聴きたい(唄いたい)ばかりにわざと迷子になることである。しかし、子供達がそんな新たな社会現象を引き起こしたとしても、親御さん、ご心配は要らない。

なぜならその「わざと」が出来れば、立派に自分で家へ帰れるはずの確信犯、そう彼等はもう迷い子ではないのだ。ほっといて帰ろう。


※志賀私的伝言板
【フォークダンス『マイムマイム』のメロディで「迷子、迷子」でも可】


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