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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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どんよりと曇り空、夜半からは雨が降る。


突然、あるJリーグサッカーチームの監督より呼び出しが掛かる。試合のある木曜夕刻、僕はIDカードを首からぶら下げてスタジアムにいた。選手入場口で警備員に呼び止められたので「監督に言われて来ました、志賀です」と言うと「どちらの志賀さんでしょうか」と聞かれ「志賀は志賀です」と返し、さすがに「加納町 志賀でございます」とは言わなかった。

このチームは今シーズン、1勝、7試合の延長戦の末1分け6敗(ナビスコカップ含む)の悪い空気が流れている。選手の補強には成功したものの、結果が現れて来ない。苦しい状況に、最近の監督の顔も険しい。キャプテン・キング○○から「顔、怖いよ」と言われて、波を変えたいと思ったらしい。「志賀ちゃんとやったら、笑ってるか、話してるかやと思うから、試合前に来てよ」

彼等のサポーター席に横断幕が見えるが、何かオカシイ。上下逆さになっている。サポーターはチームの不振を、こういうカタチで「活」を入れているらしいのだが、見苦しい。関係者ロビーには、取材陣が多い。相手チームDFの代表入りを占う試合だからである。スポーツライター?の乙武クンがいた。彼が、そのDFの記事を書くのであろう。選手入場の際には、彼等が近くで目を合わすタイミングをカメラが狙う。僕の応援するチームは、アテウマのようである。

試合は7時キックオフ、当然僕は店があるからいくらなんでも後半まではいられない。前半1対0で先行されて折り返す、勝利を祈って僕はスタジアムを後にした。 三宮に向かう車の中、なぜか僕はいつか読んだ本のあの言葉を思い出していた。日本化薬会長だった、原安三郎のものだ。

「100万円儲けたという経験は、その人が10億円儲ける経験にはならないが、若いうちに1000万円損した経験は、むしろ将来10億円を得る経験となる」

スポーツに限らず、連戦連敗(安藤忠雄の著ではない)を経験したとき、先行きの見えない長いトンネルに入ったように、険しい山を越えるが如く、精神や肉体にも限界を感じることであろう。しかし、このチームの経験をその言葉の状況に当てはめるとしたら、いつも書くことだがスポーツには起死回生の逆転がある、「大化け」する可能性をも秘めているのだ。ふと思い出した言葉に、そのチームの未来を投影させた。今後の展開は、励み・勇気に繋がるものであって欲しい。


※志賀私的伝言板
【さて、その試合の結果 僕が応援したお陰で……なんてドラマティックな展開にはならず、残念ながら2対0で敗れる結果となった 後半戦に期待したい 応援してますよ、ケツさん!】


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