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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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いつの頃からか、学校と呼ばれるモノには縁が無くなった。習い事も、資格を取るということも過去も今にもない。義務教育に始まって、大学でその全ては終わったはずだったが月曜のこの日、久しぶりにその感覚が蘇った。所謂「免停講習」というやつである。

先月、引っかかった(そもそもこの言い方からして、反省の色がない)スピード違反。幸い過去3年間に違反の前歴がなかったので短期(30日)の免許停止処分で済んだのだが、その昔長期120日を、講習で90日にしてもらった経緯もあり、今回も講習を選択する。ご存知のない方に説明すると、講習とは朝9時から、座学(こう書いてある)2時間、ビデオ1時間、シミュレーション(これは免停講習過去3回経験の僕にして、今回が初めてである。一人ずつ、ゲームセンターの車みたいなものに座り、運転練習。ちなみに僕はAランクで安心した)1時間、そして筆記試験合格後免許証の返還、ここまでで夕刻4時半である。つまりは、一日がかりの講習のご褒美は30日間短縮なのである。

最初に出頭ハガキを提出する。気のせいか「長期免停」の講習受付の列に並ぶ人は「いかにも」の人が多いようだ。昔、長期免停講習を受けた際の重い空気を思い出す。「学校」らしき受講風景ではあるが、明らかに違うのは、皆知り合いではないということである。どこかでこんなシーンを見たことがある。あぁ、受験の時(特に大学)と似ている。休憩時間には、みんな無口で変である。

講習も4度目ともなると手慣れたもので、僕は読みたい本を持ってきていた。中国文学書「十八史略」の関連本だ。この手の本は好きで、もう何度も読み返している。「交通事故とシートベルトは密接な関係があり……」なんて教官が言ってる間に『出処進退(最近、小泉さんよく言うね)』や『応対辞令』について説いたこの本を読んでいるのである。イケナイ僕……。

突然、教官は言葉を止め、寝ている人を起こしにかかる。「免停短縮したくないのなら、出て行ってもいいんだぞ」と強気である。おっとっと、危ない危ない。でも確かにお爺ちゃんが多い教官達の話は、聞き取りにくく眠気を誘う。美人教官を採用するとか、なんとかならんかね。目的が違うか。

お爺ちゃん達のしゃべくりは仕方がないとして、その一人の教官に腹立たしい点があった。教室は暗く照明を落とされて、交通事故事例やシートベルトの無い事故の検証ビデオを観る。おそらくほとんどの人が寝ているはずで、僕もそうしようとしたがビデオの内容が興味深いこともあり暫し鑑賞(ちょっと違う)する。スクリーン横の、教官はこちらに背を向けて一番前に座っている。そのうち、何やら姿勢がオカシクなる。

「このおっさん、寝てるがな!」僕は、ずっと観察して確信した。前まで行って、その後頭部を張り倒してやろうか、いやいやそれはいくら何でも人目もあるし、何より警察官がウヨウヨいる警察本部であるからしてひとまずビデオを観る。これが終わって休憩になったら、あのおっさんにこう言おうか。「あんた何ちゅー名前や。え?○○さん。ふーん、あんたさっき寝とったやろ。ええのかなぁ、教官が寝てるなんて。上の人間に言うたら、どないなるやろなぁ〜」
立派な恐喝である。

しかしこんなことを言っても、講習費用13,800円(短期)が戻ってくるわけでもないし、「寝てましぇん!」と言われるのがオチである。定年後に働くおじさんを蹴落とすごとく、チクチクとイジるのも性に合わない。短期講習だけに、

「短気は損気」である。


※志賀私的伝言板
【6月から酒気帯びはとてつもない罰金(30万円!)と減点(最大25点!!)だ ドライバーの皆さん、気を付けよう】


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