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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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今からちょうど12年前に出版された「極楽TV」なる文庫本が手元にある。店が暇なときには、他にやることがない場合、チョコチョコと読んでいた本。偶然にも、著者・景山民夫は当時今の僕と同い年で刊行。この本を今読み終えて、放送作家であった彼の「先見の明」確かな眼力に驚かされる。古い雑誌や、新聞を読み返してみると、おもしろい発見があることに似た感覚である。

その中の対談で、高田文夫が言っていた言葉を勝手に引用する。

『学生新聞から取材が来たのよ。「どうすれば、放送作家になれるんですか」って。それで「感性だ」って言ったわけ、俺。「感性磨く方法ってあるんですか」だって。すぐ、そういうふうにHOW・TOになっちゃうわけでしょ。だからお前ら馬鹿なんだって言うの。そんなの自分で磨かなくちゃ駄目だしさ。なんでも、人に教わろうっていうさあ……だから、HOW・TOもん売れちゃうんだけどさあ。いかに若い奴が馬鹿かだね。それ読んでさあ、こうやるとそうなのかなってなっちゃうっていうさあ。その頭の悪さって、どうしようもないね。いかんともしがたいね。そうやって質問しちゃう、平気で』

そう言えば、僕の店でもこんな話があった。あるホテルの若いバーテンが「バイトさせてくれ」と言う。なんでも、将来店を持ちたい、色々覚えたい、と。まぁ、はっきり言って僕は技術や知識は未熟だと自負しているので、「ハート」くらいしか見せられないと思う。でも僕はすぐに彼に半ば怒り口調で言った。

「教えてくれ?おまけにバイトって何都合のええこと言うてんねん!そんなもん、店に来てカウンターに座って、勝手に盗め!」

時代は確実に進化している。しかし、12年前も今もこの辺はあまり変わってないようだ。問題はそう言われて気付く人かどうか、なんやけどね。


※志賀私的伝言板
【近頃僕の読書量は、確実に増えている。店が暇ほどに………。うぅっ(嗚咽)】


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