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日曜、午前6時半。店で日記を書き始める。日曜は貴重な休みなのに、なぜ店にこの時間に居るのか?答えは明解である。まだお客様がいるのだ。正確に言うと、土左衛門(死語)みたいなお客様が……。
金曜も土曜も来ていた、インド人のキランはおもしろいことを言っていた。それは長年僕が考えてきたことに、ある意味では終止符を打つことになるやも知れぬ、そんな一言だった。彼は僕より、一つ年下で3人の子供がいる。それぞれ、本当にカワイイ。夏になると「神戸クラブ」という、神戸に住む外国人やステイタスの高い人達が集まる、バーやレストランを兼ね備えた場所のプールで、彼等の子供達に泳ぎを教える。そんな関係である。
彼の嫁さんは日本人で、僕と同い年。偶然にも僕の大学時代のラグビー部同期と同じ、大阪の高校出身である。よく人はそれを「世間が狭い」なんて言ったりするが、僕はそう思わない。出会うべくして出会ったと思っている。確かに神戸や、もっと言えば関西は狭いと感じることもある。しかし、人との出会いに、それはない。発信している電波が、たまたま相手に受け入れられただけだと思う。
話戻って、キランが言った言葉。なかなか落ち着かない僕に、妻帯者である彼が言ったこと、それは……。
「志賀さん、結婚って、一人で店をやるくらいパワーがいることやで」
なるほど、それは相当大変だなと思った。かと言って、したくないわけじゃないけどその大変さは多少解る。店のいつまでも変わらない空気、ずっと続けることは生半可じゃない。店を愛すことは即ち、目の前の人を愛し続けることなのか。
さて、その数時間後に来て、くたばっている二人……。ソファーで寝ていたのは、神戸製鋼Steelers元キャプテン・小村淳、東京ヴェルディ1969キャプテン・山田卓たくタク…タクシーに乗せ見送る。神戸以外で飲んでいて、わざわざ最後の店に選んでくれたことを嬉しく思う、ほんとに。
朝、7時半。本日の「志賀」終了!
※志賀私的伝言板
【Jリーグに於いて、今期ヴェルディは4連敗である しかしいつかまた、起死回生の逆転が出来るのがスポーツの良さなんやから、僕は遠くから応援してるぞ…】
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