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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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月曜午前2時。僕は神戸・岩屋のラーメン屋にいた。大阪からの帰り、どうしても腹が減った。この時間にしては店には10人ほどのお客さんがいる。就職活動の話、部活の話。卒業を見据える学生のようである。しかし何がこの店に足を運ばせるのだろう。僕の味覚でも普通のラーメンだった。その答えはすぐに解る。店内の10名は一組の同級生だった…。

従業員の数が多い店に一人取り残されてみると居心地が悪いもので、僕はさっきまでの余韻を楽しんでいた。大阪には昼間から、久々登場のSteelers南條・苑田・平尾と共に車で向かう。しかし今回の主役は彼らではない。そして今日のタイトルはタイガースのことではなく、ある大学のチームカラーのことなのだ。

実はこのサイトがきっかけで出会うことになった学生さんがいる。彼女は競技チアリーディング部に所属し、この日は西日本の大会が行われていた。2/28の日記の冒頭に書いた子のことである。正直初めてメールが来たときには少し驚きながらも、普段は会えないはずの「若い女性」に少しオッサンの心が揺れた。しかし、メールというものはエレクトリックでありながら段々と相手のことが解ってくる。彼女の直向きな姿、チアに対する思い、競技スポーツをやるがゆえの悩み、などを知らせてくれた。そして導かれるまま、僕らは大阪の会場にいた。

大会パンフによると「チアリーディング競技とは、チアリーダーの持つ笑顔、明るさ、華麗さに加え、チアリーディング専門技術を連続して行い、定められた基準に従って審査されるもの」しかし他のスポーツと同様、実際に見なければその本質は解るものではない。そもそも僕が、神戸製鋼の彼らを連れてまで観に行こうと思ったのは彼女のメールの中にあった。おそらくスポーツの中で唯一「仲間の心臓の鼓動が感じ取れる」もので「信頼」がいつも付いて回る、本番一回勝負の競技なのだと教えてくれた。新しくキャプテンになった苑田、レギュラー定着をめざす南條・平尾。彼らにも意味のある経験だと思った。

エキシビジョン11チームの後、競技部門は22チームで争われた。単なるスポーツを盛り上げる応援チアとは一線を画す緊張感の中、あっという間に時間は過ぎていった。失敗をしても最後まで競技をする、それはフィギアスケートと重なって見えた。次々にチームの華やかな演技が終わる。それとは対照的にその退場口の奥には、涙を隠せずチームメイトに慰められる光景も垣間見られた。新鮮でもあり、僕らには忘れかけていた何かを呼び起こさせる、いい時間となった。

終わってから話す時間があったのだが、準優勝とはいえ内容に不満を残す彼女達は、やはり舞台裏で涙したそうだ。僕はその子達をどう慰めたらいいのか迷っていたが、逆に初対面の学生に言われた。「全然37歳に見えませんよ、自信持ってください!」若さゆえの気持ちの切り替えか。そしてあの日の神戸製鋼を思い出しもした(1/14「Steelersが負けた夜」参照)。こんな彼女達の競技をまたこれからも、機会があれば観に来たいと思った。

最後に。あのね紗永ちゃん、確かに僕はオヤジギャグで、苑田には「去年の阪神よりも弱い、寒いギャグ」と言われたけど、自信がないわけじゃないのだよ……。


※志賀私的伝言板
【チアの大会会長「細川氏」どこかで見たと思ってたら、母校・大阪体育大の頃の細川教授だと、家に帰ってから分かった!】


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