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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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FILAとピニンファリーナ、コラボモデルを手に入れた。プロダクトデザイナー、こと車のデザインに関しては僕も注目しているピニンファリーナ。ただ車にも共通して言えることは、後から付くナンバーのごとく、ピニンファリーナ・デザインスタジオはおそらく、紐の付いた状態のシューズを想像したくなかったのではないか。勝手にそう思い、ゆえに紐無しで履く。そのフォルム、まさにピニンファリーナである。


日曜の夜に見たCX「EZ TV」の中で、東京の外食産業「グローバルダイニング」の従業員教育とその戦いを特集していた。テレビから一方的に流れてくる、あの情景がまだ頭の中に残っている……。

関東では言わずと知れた「モンスーン・カフェ」や「ZEST」(そう言えば2月3日の夜、神戸製鋼ラグビーの打ち上げもZESTだったな)など、そのチェーン展開とその裏側には目を見張る意識の高さが見られる。アルバイトから始まり、社員になるためにはその店の従業員全員の審査・評価が基準となる。社員になり成績を上げれば、格段に給料がアップしていく。アルバイトも時給を自己申告してアップ審査を仰ぐ。年下の女性に「○○さんはフードの対応が遅いし、今の時給でもどうかと思います!」と発言されていた。そこに年功序列は存在しない。

各店ごとに売上を課せられたその店の店長は、前任者の前年比を上回るべく従業員に「がめつく、がめつく」を強調する。年収4800万円、その社長と店は変わらず徹底していて、今も尚拡張を続けているようだ。需要があるのだから、それ自体を否定はしない。でも僕には「若者のその時にしかできない経験を摘み取ってしまっている」システマティックな空間に感じた。

全体に受けた感想は一言『軍隊のよう』だった。若いうちにバイトすることや競争意識を持つことは社会人予備軍として良いことかも知れない。しかしそれはスポーツで培う「体育会系」と仕事の中のそのノリとは違う。若者のその姿は滑稽にすら見えた。お金をその先に見て作られた笑顔の奥には、寂しさが映る。

印象的で安心したのが、そのグループ店の従業員アンケートに於いて、接客サービスランキングで「華がある」と絶賛され1位だったアルバイト女性のコメントだった。「社員になると自由じゃない、アルバイトでいい……」
この子は接客が純粋に好きなのだなぁ、と思った。

やはり僕は加納町でたったひとつ、そう、一介の店主でいい。


※志賀私的伝言板
【皆さんはまだ毛布を使ってますか?最近異様に寝汗をかくので風邪かと思っていたら、どうも毛布のせいのような気がして……そう言えば、もう春やねぇ】


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