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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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男性の皆さんは、バレンタインはいかがだったのだろうか。僕はそれなりにいただいた。数で言うと、50は下らない。但し、柿の種チョコレート一粒も数える。

さてその中で、とてもセンスのあるバレンタインの贈り物を戴いた。エスプレッソの粉とカップのセット。甘いモノを一杯もらってるだろうから…と苦みのある Expressである。実はマシンは家に2個あった。と言っても、デロンギやフィリップスなどの加圧式で一気に入れる物ではなく、イタリアの家庭ではメジャーな2杯立て用くらいの小さい物だ。

まず底に水を入れる。その上から、フィルターの付いたカップをかぶせる。そしてポット状になったフタをねじ込む。そのまま火に掛ける。やがて沸騰すると、下からフィルターを通して液体が上がってくる。ポットの口からは蒸気が出始める。ここで注意しなければならないのは、火を強くし過ぎるとずっと蒸気が出っぱなしなので、弱火にする。水を吸い上げると、蒸気は自然と無くなり火を止める。すぐにはカップに注がない。少しそのままで待つ儀式、これぞ欧州に住まう人々の「時間と気持ちの余裕」である。

よく日本のカフェなどでみかけられるそれ程には泡立たないが、充分においしい。確かに至福の時となり、小さな幸せを感じる。木曜もそうしようと思ったが、時間が無さ過ぎたので焦りの中で作るエスプレッソは見事に主張をしてくる。至上のカフェタイムは慌ただしさの中からは生まれない。

火に掛けて、火を消して暫し待つ間一瞬リビングに行くと「ガチャンッ」と音がして、マシンは3ツ口コンロに横たわる。白いコンロは、褐色に変わる。ちなみに、褐色の恋人は「スジャータ」である。 その液体を、さすがにススることもなくもちろんダスターの出番となる。

その時、ある思い出が頭を過ぎった。京都の小学校の頃、姫路城に行った。近くで、たこ焼きの屋台があった。僕達より小さな子供が、親から預かったのか小銭を持ち一舟(ひとふねと昔は言った。木の皮で出来た舟形が普通だった)を頼んでいる。その子供は嬉しそうに近くにいる親の元にそのまま持っていこうとする。

親の見る前でその子は蹴躓き、たこ焼きを地面に落とした。泣き出す子供、なだめる親。僕は今でもその光景が鮮明に思い出せる。僕も凄く悲しかった。こぼれたエスプレッソが、そんな遠い記憶を呼び起こしてくれた。

子供はそうやって物の大切さ、しっかり持ってやらないと壊れてしまいそうな気持ちを覚えていく。涙を流す度に何かに気付くのは子供だけじゃないけど、こぼれたエスプレッソを笑いながら拭き取っている大人にはなりたくはないものだ。


志賀好的美人録12
『森尾由美』dいやぁ〜、恥ずかしい 昔好きだったなぁ はなまるマーケット?に出てるな 写真集まだ持ってるからねぇ もうお母さんだよね ちなみに内田有紀の最初の写真集もまだあるな

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