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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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27日の日曜に花園へ足を運び、神戸製鋼の決勝進出の勝利を観る。と同時に、2月3日やはり僕は東京に行くことを決意した。秩父宮ラグビー場に行くのは、もう十何年ぶりかのこととなる…。

月曜、その試合で負傷退場した選手を見舞う。思ったよりも元気そうだったが、その無念は一日という時間ではまだ拭い去れないのだろう。家族の前で気丈に振る舞う彼に、13日の夜、社会人選手権決勝に敗れたSteelersのメンバーの姿を思い起こしていた(1/14日記参照)。「それ以上ブサイクにならへんわ」とまた失礼なことをいいながら、カワイイ子供のくれたジュースを手に病院を後にする。三宮に向かう車の中で僕は、感傷的になって出てくる涙をこらえていた。

彼は僕のことを家族に「兄貴みたいな人」と説明した。負傷した日曜の夜に、その選手から来たメールには「決勝で勝つ為に1年間練習してきたのに…」と書いてあった。自宅で見たそのメールに、涙が出そうになる。僕には実際弟がいるが、彼らに対する気持ちとは少し違う。よく僕の日記に登場する彼らを、僕はどんな感情を抱きながら見守っているのだろう、と問いかけてみる。

同じく日曜の深夜、Steelersキャプテンと電話で話す。酒の勢いも手伝ってテンションの高い彼が言う。「2月3日、東京に来たら僕の部屋に泊まればいいから、勝っても負けても夜、飲みに付き合えおっさん!苦楽を共にしたんだから」……苦楽を共に?身内ではない僕が何の苦楽を共にしたというのだ。やはり電話を切った後、泣きそうになる。

確かに僕は年々涙腺が弱くなってきた。未だ人前では涙を見せることが、カッコワルイことだと思っているが、こうして人知れず涙がこぼれそうになっている。まさしく満身創痍となった彼らが向かう決勝戦、もう次の日曜の夕方には結果が出ているわけだが、これだけは言えよう。僕は確実にその夜、弟みたいな奴らと飲んだくれて、初めて人前でため込んだ涙袋に穴が空くことであろう。

それが「苦楽を共にする」ことなら、僕はいつだって喜んで泣ける。


志賀History「R」
『Rugby』d小学校から大学、そしてクラブチームで少し関わったラグビー 現役の頃は無我夢中だったが、引退して「やっていてよかった」と思えることが本当に多い 我が大学の監督・坂田好弘の現役を退く際の「アマチュア・スポーツのラグビーに生涯引退はない」という言葉に今の自分を置き換えてみれば、やはり僕にラグビーは欠かせないものとなっていた…

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