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■ 中毒性日記 2001
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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ルミナリエには「らしい」季節になったが寒すぎる。この時期、僕の店は結構暇だ。観光客は当然来ないし、往々にして「志賀」のお客様はイベント重視ではない感じがする。お客様の牧浦氏がこの日、ちょっとした車同士の事故を体験したそうだ。またスポーツキャスターの佐々木修氏とは、女性に関するあらゆる事を語り合う。どちらにも共通して言える事は「あまり公に吹聴してはイケナイ」ということである。

今から書くことは公共の場で言うことではなく、僕の人間性の一端をあからさまにするわけだからあまり大きな声では言えない。まぁ、この日記を見ている人の大半は僕のことを知っているだろうから良しとして、迷い込んでこのサイトを見ている人には忠告しておく。他言は無用である。よく会話の中で「もう時効やから」とか「若気の至り」「今だから言える」なんて話がある。あれはまさに若気の至りだった。

僕の大学は当時大阪の茨木(現在・熊取町に移転)にあった。いつもは京都から阪急電車で通う。阪急沿線には、多くの大学があって体育大学生と言えば「いつもジャージで通学している」とか「つり革で吊り輪、網棚でトランポリンの練習をしている」などと、あり得ない噂を背負いながら通ったものだ。親に免許が無いため、学生の僕は当然車を買う金もなくバイクで四条河原町まで行き、電車に乗るのが常だった。

極たまに知人に車を借りることがあった。初めてのドライブはドキドキしたが、明らかに自分は「大人」を感じ、大学までの1時間程を得意気に走ったものだ。ある程度運転に余裕が出てきたある日のこと、僕はいつものように大学のすぐ側にある川沿いの道で、路上駐車スペースを探しながら運転していた。

その道は大学に向かって走っていくと、段々上り坂になっていて橋に近づくと、下り坂となる。登り切ったその時、あろうことか向こうからやって来た原付バイクと接触事故を起こす。こちらの右ドアミラーと彼のバイクのハンドルが当たったのだ。バイクは川に転がり落ち、その彼は空中に放り投げられる。急ブレーキを掛けた僕は、その様がよく言うスローモーションのように見えることに一瞬呆然とする。彼は上手く足から落ち、大事には至らなかった。

すぐさま車から飛び出た僕は「大丈夫ですか!」と駆け寄る。彼の右手の指から少し擦り傷らしい血が出ている。「大丈夫です」しっかり言う彼の言葉に少し安心した僕は「学生さんですか」とジャージ姿の男性に聞く。「はい、体育大の一回生です」「?……!!学生証見せて」と僕は言う。確かに僕の後輩で、近所で下宿している彼は体操部に所属している。「そうか、俺は4年や!動けるみたいやな、よかったよかった。気ぃつけや!」車に乗り込み、彼をドアミラーから見る。直立不動の好青年は何故か文句も言わずに見送ってくれる。
そして別れ際に……。



「さすが体操部。着地が決まってたで、10点満点やわ」
そう言い残すと僕は慣れない車でその場を立ち去った…。


諺・志賀語録「に」
『妊娠中毒症(改訂版)』d本来の意味はよく解らないが、これは僕の店の近くにあるクリーニング屋さんの話である この家族は凄い 僕が店を出した1995年にはまだ小さい男の子が一人いただけだが、毎年一人ずつしかも男の子ばかり増えている 僕の店の前を今ではカルガモのごとく連なって遊んでいる
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