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■ 中毒性日記 2001
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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月曜、久々の早起きをする。昨日のピザが利いて?か満腹感のまま家を出る。そして六甲でランチ。その後パートナーは仕事?に戻った。相変わらずグローバルな人間で、刺激になる。

さっき行った銀行からの帰り車に乗り込もうとすると、おじさんが「早いやろー、軽いやろー」と僕の車のことを言ってきた。この人の風体は、明らかに酒焼けと見て取れるどす黒い顔に作業着。普通、立ち飲み屋にでも行かなければ出会わないおっちゃんである。女性は避けて通るかも知れない。しかし僕は「車という共通項」で悪い気もせず、「速いですよー」と即答した。

僕は以前から、論文でも書くのなら題材にしたいものがあった。それは『明らかに接点のない「人と嗜好の相関」』である。こう言うと大袈裟だが、世の中にはその世界を知らないと理解しがたい光景を目にすることが稀にある。そこから僕が論じたい一端を書いてみることにする。

向こうからやって来るのは、年の頃は50代、神戸で言えば芦屋の六麓荘にでも住んでいそうな「それはどこで売ってんねん!」と言われんばかりの洋服を纏った「ザーマス」調の女性だ。連れて歩く小さな犬は、これまたお上品な服を着ている。反対方向からやって来るのは、「お前どこが腰やねん!」と突っ込まれんばかりのルーズフィットなジーンズとお決まりのピアス、茶髪のヤンキーともチーマーとも見て取れる10代の男の子。この不自然な二人が同じ道ですれ違おうとしている。 突然この男がしゃがみ込む。ヤンキー座りのためではない。「めちゃめちゃカワイイですねぇ」と犬をなでながら笑ってる。おばさまは一瞬たじろぎながら僕らの感覚なら「何するの!」と怒るかと思えば、「そうざんしょー、カワイイございましょー、おほほほ」と同じようにしゃがんでいる。

とあるバー、彼はたばこを吸おうとしている。しかし、ポケットを探すが「火」がどこにも見あたらない。店は忙しそうだ。彼は諦めて銜えたたばこを戻そうとする。すると、すぐ隣の男性が「どうぞ」とライターを差し出す。「どうも」と言葉で言わずとも、片手で空手チョップのようなしぐさ(解る?)をして火を着け、「よくこの店にはいらっしゃるんですか」と話しかける…。

趣味嗜好は人によって違う。しかしお互いに共通項を見いだしたときに、さっきまで他人だった二人が盛り上がる、なんてことがある。最たるモノはライブやスポーツ観戦だ。フーリガン同士の喧嘩は、応援という枠は同じでもその対象が違うと言うことで起こるものだから、人は安直にそれを『価値観』が違うと言ったりする。「そんなの普通やん」と言われそうだが僕にはそうは思えない。人は「物質的な価値観」を求めている感があるが、前述の話に関しても僕にはある結論を見いだす。

『幸せの価値観』に共通項を見いだしたのだ。きっと。
しかしこれじゃぁ、論文にならないな。


諺・志賀語録「と」
『年寄りの宮水(みやみず)』d三宮の東に二宮という場所があって、そこには天然水が湧き出ている それを「宮水」と言い、廉価で汲むことが出来て連日爺ちゃん婆ちゃんが集まっていた 儲かっているのかこの度「ドライブスルー」になったお陰で、湧き水を汲み取るという風情が消えてしまった
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