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■ 中毒性日記 2001
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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夕方早めの食事を取る水曜。新開地という、大阪では十三・西中島南方辺りの香りがする、デートでは行かないが一人なら楽園の感アリの場所で、おっちゃんおばちゃんに混じって。こんな空気は結構好きだ。バイトらしき男の子二人は、後ろで普通にくだらない話をしている。これも、ここだから許そう。それを教育しない方に問題があるんだな。


人間には欲がある。食欲・性欲・睡眠欲・金欲・排泄欲・日光浴……?ストイックに見られがちの僕ではあるが、当たり前にそれなりの欲がある。店のトイレには、ある弁護士のお客様が教えてくれた言葉が書いてある。
「我ことにおいて後悔せず 色も欲も徳も」これを見てお客様が「志賀にも欲があって、何だか安心したよ」と言った。僕の家に来たことのある、Steelers南條賢太が「ボールごとサラダを食べていた志賀さんを見て、ホッとしました」と言う。わしゃ、ロボットか!!飯も食うわい!

この日、銀行で話を終えた僕はトイレに行く。そこには、ウォシュレットが付いている。良心的であるが、かなり初期型だ。以下、壁に貼ってある取り説。

1.便ふたを開ける 2.すわる 3.用を足す 4.あらう 5.止める 6.トイレットペーパーで水滴を取る……ここまでは初期型で丁寧なのは仕方がない。人間は慣れるまで、使い方をメモして貼ってしまうものだし。その続きは、いただけない……7.立ち上がる 8.水を流す 9.便ふたを閉める………??うーん、これはどうだろう。用を足した後、そこに住み着くやつはおそらくいないだろうから、この説明は丁寧すぎるな。「10.次の人のために、ペーパーを三角に折っておく 11.落書きはしない」と書き足してやろうかと思ったが、僕はそれほど暇ではない。

もっと初期型には着座センサーなど無かったし、酔って便器を抱え込んだりしようものなら、顔を洗うことになった(それはそれで、目が覚めたものだが)。今では、暖房便座は当然、乾燥や消臭、室内暖房まで付いているものもある。僕が小さい頃に思い描いたサイエンス・フィクションの世界は、もうほとんど現実となっていて淘汰された感じがするが、確実に時代は進歩している。後何年かすれば、アンドロイド、しかも異性のそいつが拭いてくれたり……それはちょっと恥ずかしいが、そんな時代はそう遠くない気がする。AIBOが作られ、それが流行ることを誰が想像しただろうか。

田舎の汲み取り式便所の中から、白い手がニューッと出てきて……なんて懐かしく少しばかり風情?のある少年時代の怖い話は、「厠(かわや)」という言葉と共に、もうそこにはなかった。


諺・志賀語録「え」
『縁の下の力モチベーション』『絵に描いたモチベーション』『円楽の尻モチベーション』『永吉YAZAWAのサディスファクション』意味不明
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