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■ 中毒性日記 2001
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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打ち合わせを兼ねて元町・栄町に行く。知らない店が一杯出来ている。また行きたいカフェも見つけた。旧居留地には、ルミナリエのアーチ設営が始まっていた。クリスマスはもうすぐだ。

どうでもいいことだが、日曜の夜、テレビ欄に変なものを見つけた。両方とも0時55分。ABC放送(テレビ朝日系)には「Xファイル5」、その横には関西テレビ(フジテレビ系)「Xリーグファイナル6」…。無関係だが、気になった。気付いた人がいたら、相当な暇人だな。

朝からワイドショーやニュースでは「獅子座流星群」の話で持ちきりだ。ここ何年かで、最もいい条件で観ることが出来たと。当然リアルタイムで見ていない人達は、映像や写真で見ることになるわけだが、反応は一辺倒である。当たり前だ。僕も観なければよくある光景として「へぇーっ…」で終わってたはずだ。仕事が翌日の朝に控えている人や、物理的にその時間には起きていない人には気の毒だが、僕はとてつもなく素晴らしい銀河系の壮大さを目の当たりにした。

午前2時。丑三つ時から一時間余、寒空の中、僕は片手にコーヒー、ベンチコートとスエット・靴下の重装備でバルコニーに出る。飛び降りんばかりに、前方はおろか天空をも見上げられるくらいにフェンスから身を乗り出して、180度のナチュラル・プラネタリウムを感じながら。そして間もなく、ショーは始まった。

獅子座はどこだ?そんな不安はすぐに消し飛んだ。東の方向を眺めていると右から左から真上から、流れ星と言うにはあまりにもはっきりと肉眼で見えるそれらに圧倒される。関西空港の方向へ落ちる物あり、須磨の旗振山に消えていく物あり。こちらに向かってくるように見える流星には驚きながらも、そのまさに「絵に描いたような」流星に、時間の経つのも忘れる。圧巻のそれは東から西へ、僕の視界一杯にロケット花火のごとく、太い残像の軌道を描いた。マンションのどこかで「わぁーっ!」と声がする。当たり前だが、僕一人が見ているわけではない。でも出来ることなら、独り占めしたい、ホントにそう思った。

「流れ星を観たら、願い事を三回唱えると叶う」と言ったりする。これは一般に、出来そうにないことだと思われている。しかしこの日僕は、その流星群に呆気にとられながらしばし観ていたが、途中からずっと同じ願い事を唱えていた。かなりの頻度で、盛大な花火大会は繰り広げられる。1分に4〜5回は見られた、寒さを忘れた1時間。明るい月は低く山に隠れ、山の形はくっきり見えていた。その上空の雲間を突っ切って落ちてきた流れ星を最後に、僕は部屋に入る。まだショーは続いていた…。

観なかった人には、本当に嫌みな日記だったと思うが、どんなメディアでも伝わってこなかった「獅子座流星群」のホントのところを知ってもらいたかった。観ないと解らんけどね。

えっ?何をお願いしたかって。それはもちろん……。



「俺を幸せにしろ!」でしょう。


諺・志賀語録「う」
『烏合(うごう)の周富輝』:地位や名声を欲しいがままにしてどんなに人が押し寄せても、伝票を燃やして税金をごまかしてはいけない、ということ
その他『嘘から出たまことちゃん』『独活(うど)のタイボクシング』
『宇津井健氏は神経痛(回文)』
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