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■ 中毒性日記 2001
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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木曜の店は、何故か人が多かった。(昨日は、営業中に飲みに行っていたのに…)でも毎日忙しければ、そこで働く僕はおそらくおかしくなるであろう。毎日いいものばかり食べている人には理解できないことかも知れないが、店というものは、暇な日があるから純粋に忙しい日を有り難く思えるものなのだ。ただ付け加えれば、僕は忙しければ普通喜びそうなものだけれど、来たお客様みんなと話がしたいから会員制にしているわけで、僕と会話せずに帰っていく人のいる状況は僕の店ではない。行列なんて出来てしまったら、僕は思いっきり機嫌が悪くなる(行列は一度もないけど……)。だから毎日高級料理や食材の生活なんて………一度やってみたい(なんでやねん!矛盾しとるがな)

確かに店が忙しいのは、どんな店でも喜ばしいことだ。忙しく活気のある、働く人が楽しそうで、お客様がそこの過ごし方を知っている店は、とても居心地がいい。忙しいなりにオペレーションが出来ている店も秀逸に値する。しかし、どんな仕事も業態も「誰にも悪い気にさせない、誰も損はしない」ことが理想だが、それは不可能に近い。それは皆さんの生活に置き換えても解ることだし、僕の店でも「なんや、この店は!マスターって言ったら怒られたで!!」と言いながら二度と来ない人もいる。

この日たまたま忙しく、いくつか席は空いていたけれど3名のお客様をお断りした。詰めれば入れたかも知れないが、あえてそれはしなかった。例えばあなたがある店に行ったとしよう。その店は忙しそうで、席も今の段階では空きそうにない。「あっ、お客さん。後20分位したら空きますよ」そう言われたら、今そこでゆっくりしているお客様は「もう出て行かなくちゃだめなのかな」なんて思ってしまう。それなら潔く「今一杯なんです、ごめんなさい」と言って、次にそのお客様が来たときに「先日は失礼しました」とだけ言えばいい。来たお客様を覚えるのも当然だが、断ったお客様を覚えておくのも非常に大切だ。

気が付けば、僕は久しぶりに来た、サモア・フィジー系のSteelersキャプテン増保と酒を酌み交わす。ちょっと年上で、ちょっと先にラグビーをやっていたお陰で偉そうに話しているが、ラグビーを通り越して、弟が来たようにテンションが上がっている自分が分かる。それでも、どの席の皆さんにも僕のキャラクターを見てもらえたと思う。彼と一緒に来ていたヴィッセル野人(やじん)夫婦に初対面なのに「俺を幸せにしろ!!」と言っている僕もどうかなと思うが…。


志賀変語11
『トルコ』:未だにこの国の名を聞くと、歓楽街のそれを思い出す 最近の若い人は知らないだろうけど、でもなんで「トルコ」だったのか 多分風呂絡みだな
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