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■ 中毒性日記 2001
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
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9月3日にも書いたのだが、なぜか僕は昼の顔も持っている。ハンファクトリー永田氏との、初のコラボレート作品、その足跡となる炭火焼鳥「はる」(東灘区深江北町4-7-3・2F TEL 078-453-3130 “志賀から聞いた!”の言葉で……特に何も変わらないけど)が9月17日にオープンする。何度味わっても、この瞬間はたまらなく新鮮である。では、以下に取材レポート風に、ここで先取り「『はる』内外装・ヴィジュアルの見所」をお伝えしたい。かなり長くなるが、お暇な方はご覧下さい。

《その店は、阪神電車深江駅を北へ、すぐの交差点を西に行くと左側に見えてくる。徒歩5分と掛からない。1Fは中華料理店、なんとプレハブの2F、おおよそ店舗とは思えない場所にある。元々そこには、店があったのだが全く新しい空間の出現となった。

アートディレクターS氏によるロゴは漢字部分を「竹筆(ちくひつ)」【筆先までも竹で作られた、岡山に現存する数少ない伝統工芸品のひとつ、職人が数人しかいない】のカリグラフィーで自ら書き、店主・春日氏の名と、花見の宴のように楽しく飲んで、おいしく食べて帰ってもらう、というコンセプトから「はる」と銘々。炭火焼鳥の文字のバックに竹串のイメージ。看板サインはカッティングシートのため、グラデーションが出せなかったが、平面ロゴとして上手く表現できている。ちなみに、左下にある篆刻文字の印影はS氏のものであり、彼の名誉の為に言うとメインの看板のそれは、言っていたものよりデカイ!店主の寛容な心と、結果逆に「利いている」刻印になっているので事なきを得た。

階段を上がる。それでもまだ、プレハブの外観からは中の様子が伺えないので、ここではまだその期待感の少なさは否めない。しかし店内に入ると、イメージは一変する。短いアプローチの奥には12名は座れるであろう2段になっているカウンターが。よく見ると解るのだが、その間にはクリアアクリルが張ってあり、厨房の中の手元作業が食事しながら見える。ゆえにそれは、働く人間の緊張感にも繋がっていく。そして、圧迫感がない。竹串は、上段カウンターに収まっている、鮮やかな朱色に塗られた筒に入れる。お客様が座るまでは、一輪挿しにもいいだろう。

店内の壁は「ゆず肌」模様の「和」を基調に、質感がいい。エントランスと店内の切り返しのカラーリングが、微妙に違えてある。入って左に、やぐら風の団体(〜12名くらいまで)にも対応できるスペースがある。そこには見えるところに照明が無く、舞鶴の職人による手漉き和紙を透した光源が、天井から柔らかく包み込む。イメージは、花見に来て木漏れ日の下で気軽に宴を楽しむ、そんな感じだ。みんなでワイワイはここがいい。

向かって右側には座敷がある。少人数、あるいはお忍びで、といったところか。琉球畳と格子窓、そして北欧のデザイナー「ハンス・アウネ・ヤコブソン」のペンダントライトが華を添える。大人にはお勧めの空間、ゆったりくつろぐのならここだ。ちなみに、上がり口にある石は、盗賊が大阪・能勢町まで行って拝借した(9/3日記参照)ものとの噂があるが定かではない。

随所に暖簾の朱色がアクセントとなっているが、圧巻はトイレの入り口ドアである。明るめの朱赤に塗られたドア、中には同じく赤系の濃淡のある左官仕上げになっている壁。洗面に竹から流れる水、つくばいをモチーフに、和の安堵感を表現。鏡はあえて、今はあまり見られない3面鏡で、レトロな雰囲気を醸し出す。トイレ内は、今時?珍しい水洗和式とペンダントライトで、女性は特に「トイレでその店のリピーター度が解る」と言うけれども、あえて時代に逆行、あまりに生活至便となった現代に、一時の「忘れ去られた記憶に懐古する贅沢な時間」を与えるものとなった(これはこじつけか??)しかし、これはこれで、味わい深い。中には「はる」のデザインコンセプトがちりばめられた額があるので、時間があればゆっくり見てもらいたい。併せて、なかなかキュートな(小さい!)名刺やショップカードもあり、手に入れてもらいたいものである。

「焼鳥屋って、別に古くさくてもおいしかったらイイやん」一般に、そのように思われることが多いのならば、従来のものを踏襲しつつ、更に加味されたネオなるテイストを放り込み、「よくこの場所でこんな店を!」という驚きと、初めて連れて行く同伴者に対し、とっておきの優越感を抱かせる、そんな気持ちで創り上げた『はる』。花見気分で、一度行ってみればいい。そこには、365日の宴が待っている…》

足を運び体感して欲しい。僕の店は宣伝しないのだが、この店は是非行ってもらいたい。なぜなら、そこに働く春日氏の人間性と情熱に惹かれ、彼のためならと気持ちを動かされた僕達が創り上げた店であるし、何よりもオープンに花だけを贈って二度と行かない人とは違い、そこに足繁く通う僕やその仲間達の姿が想像できるからに他ならない…。


志賀死語99
『このコーナー』:100を目前にして、何やら「志賀死語」も死語化しそうな勢いだ そろそろ、新しいものを考えようか 例えば、志賀の「男の料理」…料理出来ないのに何を書くのだ! 志賀の「食いしん坊、番台!」…グルメな食事の後の銭湯リポート、かなり無理がある…… 志賀の潜入レポートその1「眠らない街24時、こけら落とし前の神戸ウイングスタジアム、夜中に侵入!」…………捕まるわ!!
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