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■ 中毒性日記 2001
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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8/10「不眠症にはゼリーを…我クワガタと共に眠る」 バックナンバー >>>
木曜にしては、バタバタとした。店には、懐かしい顔もあり、いつもの顔もある。宮西ちゃん(5/21日記参照)が、頼んでいた「クワガタゼリー」を持ってきてくれた。しかし時、既に遅し。クワガタの「ベタ」(6/1日記参照)はもういない。放し飼いだったから、彼は本当に森に帰ったのだろう(6/7日記参照)。実は13階のバルコニーから落ちたのだと思うが、そこは美談で終わりたい。

さてしかし、宮西ちゃんには悪いことをした。持って帰ろうとする彼女に、僕は何とかしようと考えた。「前みたいに食べれば〜」と彼女は笑ってる。これが僕のフロンティアスピリッツ?に火を付ける。そう、以前に僕はクワガタの蜜を飲んでえらいことになった体験があるのだが(6/13日記参照)このゼリーの魔力とも言える魅力に、もう家にはいない「ベタ」のため哀悼(死んだわけではないか!)の意を込めてチャレンジすることにした。

目の前には「最高級昆虫専用果汁ゼリー『マウンテンゼリーR』」と書いてある袋が(Rって何?)。内容量は16g×50個。ひとつずつの見た目は、こんにゃくゼリーのパッケージのそれだ。「お子様が誤って食べないようご注意ください」とある。当たり前だ。特長としては「産卵率UP!様々なカブト虫(国産・外産)、クワガタ虫(国産・外産)に対応できる21世紀型ゼリーです。6色の味は……天然果汁の強化、動植物タンパク、必須アミノ酸、グルコース、ガラクトース、その他をバランス良く配合しており大切な昆虫の栄養をサポートしています」とある。よく解らない成分でサポートし、21世紀に解禁となった外国産昆虫の輸入に併せた内容、そしてどう数えても5種類しかない色。怪しい。

もしこれを食べて、何かあったらクレームはどこへ言えばいいのか?しかし、どこにも製造販売元以外、住所や電話番号は無い。その会社名は「KING OF KING 株式会社(KK.)ザ・オオクワ」の文字。かなりうさんくさい。

どこの誰が作ったのか、もうそんなことはどうでもいい。「ツルルンッ」と音がしたかは知らないが、懐かしい駄菓子屋にあった、添加物いっぱいのゼリーで身に着けた免疫を持って対峙する。僕は店で、お客様の目の前でかすかなパイン味のそれを食べた…。甘い。これは、普通にゼリーだ。驚いて、ケラケラ笑って、お客様は皆帰って行く。その1時間後、僕は突然今までに経験したことのない異様な睡魔と動悸に襲われ、ソファーに横たわった…。

眠れない夜が続いたらご一報を。マウンテンゼリーRはあと49個残っている。


志賀死語70
『ブラックジョーク』:そもそも僕は人を驚かせることが好きだ 今回のことも、その類だと言いたいが実話であるから怖い(でも目覚めはすっきりだった!)
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