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■ 中毒性日記 2001
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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比較的過ごしやすい日曜日。家のバルコニーからはきれいな満月が空を明るく照らし、海は関空や和歌山方面までも見通しが利く。眼下に広がる塩屋の街並みの一郭に、赤い提灯が並ぶ。こんな月にうってつけの炭坑節が聞こえてきた。僕は京都山科の中央公園で行われる盆踊りを、毎年楽しみにしていた小学校の頃を思い出している。わざわざ蚊取り線香を買ってきてベランダに置き、しばし夏に浸ってみた。「夏が来れば」の唄じゃないけれど、こんなことを思い出した。それは去年の夏のこと…。

今もそうだが、僕はかなり変則的な生活をしている。店は基本的に深夜2時までで、その後家に帰ったとしても(最近はまっすぐ帰ってないが)すぐには眠れない。ビデオを観たり、仕事をしたり、サイトの更新や、打ち込みをしたり…、とにかく大抵明るくなるまで何かしている。普通はそこから用事がないときは少なくとも午前中は寝ているのだが、夏となると朝の日差しが眩しいときにはもったいなくて、思わず一睡もせずに海まで走ったり、散歩する事もある。そんな日が続くと、さすがに寝不足に対し「寝溜め(ねだめ、造語だ)」をする日も設けなければならなくなる。その日珍しく午前3時には家に着き、辺りはまだ暗い4時には就寝できた。

昼過ぎに起きようと思い目覚ましは、2時くらいにセットしたつもりだった。極たまに、無意識のうちに自分で目覚ましチャイムを消し、所謂2度寝をすることは誰しもあろう。なんとなく起きて驚く。時計は店のオープン時間、7時前を差している。外はすでに暗い。「やってしまった!」慌てて10分で着替える。女性ならえらいことだが、ここは男でよかったと思える。エレベーターがなかなか来ないことにいらだちを覚えながらも、西城秀樹が言っていた「あせっても、いいことは何もない」という名言を思い出し駐車場に向かう。ふと向こうから小走りにやってくる、女の子とすれ違う。彼女の首からは一枚のハガキ大の紙がぶら下がっている。

太陽が顔を出さない天気の悪い夏の朝、僕はラジオ体操の小学生を横目に渋々家に戻った。あぁ、ひと夏の想い出。


志賀死語66
『何もしません、あしからず』:いつも夏のハガキに書いている 明日8/7で6周年なのだがほんと、何もしませんので期待しないでください 来店歓迎はします…
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