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■ 中毒性日記 2001
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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普段からどうでもいいことを覚えていて、この日記に書いている。僕の中ではそれを「しょーもない記憶力」と呼んでいて、それは僕の生活の中で息づいている。

例えば先日、ずっとその場所は知ってはいたのだけれど、初めて訪ねたとても旨いコーヒーを飲ませてくれる店に行ったときのこと。今時のカフェとは一線を画す、かと言って「きっちゃてん」の響きとは違う。それはそれは昔僕が憧れて、でも一人で行くのはちょっと背伸びしないといけないから、結局一度も行けずにいた「珈琲屋」さんである。ウナギの寝床のように店は長く、30年の歴史のあるこれまた長いカウンター。クラシックが流れ、出す物は珈琲はもちろん、その他のサイドメニュー(ケーキとジュース)にもこだわりを感じる。教えたいが、先代のお父様が頑なに守ってきた「宣伝はしない」店なので、興味のある方はメールでもください。神戸駅北側、最高の店です。

当然それが「しょーもない記憶力」なわけなく、ここで若かりし頃の憧憬と重なって、浮き足だったその店での振る舞いからか、僕は少し恥ずかしい注文をする。「とりあえずブレンドを」俺は何杯飲むつもりや!とりあえずビール、という言い方もどうかとは思うが、喫茶でこれは変である。続けて僕の好きな「グァテマラ」があったので「200g、ペーパー用で持って帰ります」と至極当たり前のことを言ってしまった。どこの誰が200g挽いた豆を店で食べるのか!あぁ、かなりくだらないボキャ貧だ。しかしみんなこんな言葉を聞いたことはないか? 名を尋ねる人が「お名前の方(ほう)は」と聞いてきたとか、飲食店なら「レモンか何かお入れしますか」の『何か』とは何なのかとか…。

余談ではあるが、初めてインド料理を食べに行ったときに『ナン』の存在が気になり、どうやって食すのか解らなかったから、インド人の店員さんに「これはなんですか?」と問うと「それはナンです」と答えたので日本語が理解できないのかな、と思い「だからこれは何なんですか?」と聞き返した。すると彼は「だからナンなんです!!」と半ば怒った表情で言うものだから僕も「こっちが聞いてるんやー!」とかなり間抜けなやり取りをしたことを思い出した。くだらない…。

『言葉足らず』と『知ったかぶり』は世の常だ。正しい日本語は、舞子・芸子さんに純粋な京都人が少ないくらいに無くなりつつある。「しょーもない記憶力」のせいでどうでもいいことをやたら覚えている僕は、もう少し「とても重要な記憶力」にも目を向けなければならないようだ。


志賀死語49
『ハッスル』:張り切って!の意 ビリヤードでハッスルしすぎて?右僧帽筋を損傷中です。
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