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■ 中毒性日記 2001
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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店の隣にある建物のオーナーが加納町から出ていった。4階建てのビルに買い手が着いたようで、その一部に駐車させてもらっていた僕は必然的に出て行かねばならず、また悩みの種が増えた。

店はいい雰囲気で時が流れ、Steelers南條賢太のアントニオ猪木の物真似(正確には春一番がやる猪木のマネの真似)の登場はほとんどなかった…。定時に近く店は閉店したが、今日は特にまっすぐに変える気がしない。なぜなら、パートナーが実家?に帰ってしまったからだ。また一人の家はさぞかし寂しいことであろう。それを想像するだけで、自然と「かのう3」ビリヤードに足が向く僕だった…。

朝6時、ジェームス山に着く。とにかく眠い。早く眠りたい。今日の日記の更新はやめて、そのままベッドにバタンキュー(志賀死語47参照)と倒れ込みたかった。いつもなら昨日までの日課であったバルコニーへ出て、皿に乗ったクワガタを見に行くのだが、もう彼はいない。昨日、クヌギの木も、おがくずの中も、その辺にいるのではと他を探しもした。「戻ってくるかも知れない」と捨てられずに『ベタ』の家はそのままにしておいた。お客様からも、色々「残念だ」とのメールや、励ましのお電話を頂いた。「クワガタ日記」を楽しみにされていた方には申し訳なく思う。寂しい…。

でも気になって、いつもの習慣で僕は皿を覗く。当然いるわけもない、クヌギの木を持ち上げる。いつもなら、角を閉じ、少し身体を丸めながら熟睡している彼がいるはずだ……。ところが、である。こんな話を信じてもらえるのだろうか。彼がいるのだ!散々ひっくり返して探した『ベタ』が、そこにいるのである。彼は戻ってきたのだ。

「そんなあほな!」これを読んだ皆さんは突っ込みそうだが、事実だから仕方がない。彼は「実家に帰らせていただきます」とは言わなかったけれど出ていって、伝書鳩のように舞い戻ってきた。もし彼が仲間達に何かを伝えたとしたら「人間の中にも、囲いもつけずに自由に優しくしてくれる奴がおるで」と言ってくれたのかも知れない。

11日店が終わって帰ると、『ベタ』の仲間達であふれていた……なんてことになれば、その時は日記に書くまでのことだ。


志賀死語47
『バタンキュー』:バタンは倒れることであろう では「キュー」とは何なのだ! おぉっ!今気付いたが、これは休息の「休」ではないか!! 違う?
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