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本日は少々危険な話をしよう。店ではほとんど毎日酒を飲む。でも、一人でやってるわけだから、とことん飲むのは朝までコース(文末志賀死語32参照)の時くらいだ。20日は暇なこともあってか(6/19日記参照、ほどではない)バッテリーカフェの神野くんが来たので、他にお客様もいない店でサシで飲んだ。スコッチを何杯かずつ飲み、ワインを空ける。店では酔わない自分があるのだが、家にてみんなで鍋でもすれば(Steelersの南條・平尾、早く俺を幸せにする会を催してくれー!)すぐに酔ってしまう。どうせ暇だろうと早い時間から飲んでいると、店の終わりに近づくにつれ、最近発表された「酒気帯び運転、罰金30万円」のえらいこっちゃ度が増す。今から思えば笑い話に出来るが、あの日はやばかった…。
店でさんざん飲んだ日、三宮・京橋入り口から阪神高速に乗る。いつもならそのまま10分ほど走ると第二神明に入るところだが、どうしても眠たくなった。手前の月見山インターで降りて、トンネルを抜け路側帯に車を停める。どのくらい眠ったのだろう。夢か幻か、赤いランプが左右にチカチカして僕を起こす。眠い目をこすりながら、薄目を開けてその瞬間、ギョロ目になった。パトカーに囲まれているのだ!右と正面に赤いサイレンを回すパトカー、更に前に警察のバイク2台、その向こうに機動隊のようなグレーのバス。まさに、時効間近のトーチカ・サーチライトを浴びた犯人のごとく、僕は国家権力・桜田門に包囲されていた。警官2人が窓ガラスをノックする。「落ち着け!」平静を装って僕はウインドウを開けた。
「君は何でこんなところに停まっているんや!」横柄な口調に反論しそうになるが、ここは「寝不足で、つい仮眠してしまいました」と柔らかく言う。「君の車は何でナンバーがないんや!」またも、なんでなんで、である。「以前接触事故を起こして、修理完成後につける予定です」これは本当である。「ナンバーはどこにあるの?免許証も見せて!」素直に従う。ところが、その時に限って不携帯だった。「君ねぇ、こんな車で、免許証忘れて、こんなとこで寝てたらあかんで。酒は飲んでないやろうね」たまりかねて「誰にも迷惑かけてないでしょ!」
警官が一瞬黙った。飲酒反応は出るのか?逆ギレしてはみたが、僕は覚悟していた。そしたら、警官が…。
「今からここで検問やるから、早くどこかに行ってくれ!!」
僕は、検問が始まる真っ只中に寝ていたのだった。
志賀死語32
『とことん〜朝までコース』:ex. 今宵はとことん朝までコースでフィーバーフィーバー!! とことん? からくり人形的擬音な、変なノリである。
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