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■ 中毒性日記 2001
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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昨日の日曜は夕方、大阪の今最もイケテル?場所、南堀江の「Muse OSAKA」に行ってきた。知人を訪ねたのだが、お休みだったので、土曜に会ったばかりのMちゃんを無理矢理誘い、話し相手になってもらう。さぞかし、彼女はびっくりしたことだろう、僕のマシンガントークに。彼女のメルセデスで移動中に見て、また思い出した。「子供が乗っています」のサインを後部ウインドウに付けた前方の車。追い抜かすときに子供が運転していたら、と思うのは僕だけではないはずだ。おっと、コレが小咄と思われては『加納町で15本の指に入るバーテン』の名折れである。もちろん、コレはつかみだ。(ん?つかみになってない)まぁ、こんなときはくだらないことを思い出すもので…。

僕はいつものように、店の向かいの「かのう3」ビリヤードで玉を突いていた。受付カウンターの前にある「花台」所謂常連台で。時として、順番待ちが出ることもあり、ファミリーレストランのごとく(最近ならスシローのごとく)名前を書いて待つ。腕にそれなりの自信があるのならば花台でいつでも突けるのだが、ほとんどがそこを避けて2階へ上がる。 そんな、人が一杯のある日彼は一人でやってきた。

年の頃は30歳前後、金髪の欧米人男性。余談だが、外人さんが来たらそれだけで上手な人に見えるのはなぜだろう。ニューヨークのスラム街でからまれたら「カラテ」のポーズを取る東洋人は危害を受けない、と言われるくらいいい加減だ。カウンターにいた店のお母さんが「一杯なので、ここに名前を書いてください」と指さしボディーランゲージを交えて言うと、彼は理解し「KEITH キース」とカタカナまで書いていた。しかし日本語は話せないようである。彼は、僕達の近くのイスにおとなしく座っていた。

凄く巧い人なのかもしれない。僕達は少しばかりの緊張感を感じながら、ナインボールに興じる。30分ほど経っただろうか。彼はすくっと立ち上がる。もしかすると勝負を挑まれるのか?しかし、僕の想像と違って彼はカウンターに行く。待つ時間が長く「どこかで時間を潰してから、また来ます」と言いたかったのであろう。彼は、片言の日本語を振り絞ってこう言った…。

「チョット、タビニデテキマース」

未だに彼は、それっきり旅から帰って来ない……。


志賀死語25
『〜すること受け合い』:ex.この日記を読んだら、もう笑い転げること受け合いだ。いやほんまに、しかし…寒い?
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