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■ 中毒性日記 2001
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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25日金曜の銀行、ATMに並ぶ人は多い。なかなか順番が来ない。いらいらする。ゴルゴ13なら、後ろに並ぶ奴をぶん殴っているのだろう。スイス銀行で並ぶはずのない彼がもし、僕と同じ三井住友銀行・神戸営業部に口座を持っていればの話ではあるが。

そんな時、高倉くんは店に顔を出した。彼は自分の道をいつも探している。つまりは、自分の足で歩いてる。大阪でIT関連のプログラマーをしていたが、再就職先も見つけずに、スピン・アウトした彼は、間もなく4週間の海外旅行に一人で行っていた(こんな人が僕は好きだ)。その頃の話を思い出した。

ヨーロッパを堪能したらしいが、シャルル・ドゴール空港からの道のりは、彼をひどく寂しくさせたという。初めての海外一人旅とはそういうものか?金髪の東洋人(退職後変身)の彼、意気揚々とフランス三つ星レストランに挑んだまではよいが、入り口近くの人の出入り激しい席に案内されたこと、スイス腕時計大手メーカーの工場では、職人気質を想像していただけに、あまりのシステマティックな対応に幻滅。そんな話をしながらも、まあ、それ以上に島国と陸続きの違いか、色んな財産とおおらかさを吸収して彼は帰ってきた様に思えた…。

(以下、志賀口語表現)
一人旅の不安って言うけど、人が周りにいるだけましやん。植村直己なんて、犬と一緒やったで。そう言えば、太平洋ひとりぼっちって誰やったっけ?あっそうそう堀江なんとかやんね。あの人もすごい人やねー。だって、海で一人やで。360度水平線やったら、何すんの?そう言えば360度地平線はもっと怖いな。いや、どっちもどっちやで。昼間はともかく、夜は怖いでー。俺が石垣島にいるとき、遠浅の海で一人で浮かんで空見てたら、オニヒトデに足を愛撫されたくらいでビビッてたもんね。水面に顔出して近づいてきたシマヘビ(毒性のウミヘビ)かと思ったら、亀やったのは笑えたけど。ま、とにかく海で一人はきっついわ。あっごめんごめん、エアコンつぶれてしもてん。ちょっと暑いやろー。しかし島も船もいない海で、グランブルーみたいにイルカが寄ってきたら楽しそうやけど、鮫とか、大ダコとか、見たこともない生き物が出てきたら、そらえらいこっちゃで。逃げるところもないしなー。でも、そこに行ってみると、そんな感覚無いのかねー。行ってみなわからんわなー。自転車日本一周どころやないで、ほんま。そうそう、そやから君は一人で行ったけど全然ひとりぼっちやないのよ。色んな人に会えたでしょ。えっ、向こうで日本人に会ったのは現実に引き戻されたって?現実に引き戻されるだけええやん。海やったら引き返せへんかもしれんぞ。おっ、今のうまいな。あれっ、何帰ろうとしてんの。おいおい、俺を一人にすんなやー!「暑い、おさらば(文末志賀死語11を参照)」って、あんた死語やがな〜。

暗い店で一人になった。でもこの店が続く限り、私は独りではない…。


志賀死語11

『おさらば』:ex.ここで君とは「おさらば」だ(日活映画悪役風に)
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