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■ 中毒性日記 2001
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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5/23 「ひどく雨の降る夜〜シリアス編〜」 バックナンバー >>>
22日の火曜、夜半過ぎから雨量が多くなる。大雨が降るといつも思い出す。まだ震災から一年足らず、どしゃぶりの雨だった…。

「よく降るな」雨音が店の中からも聞こえる。お客が少ないことに慣れてはいたが、辺鄙な場所にこの雨はとどめを刺したようだ。こんな時には、一人自由な時間を楽しむことにしている。その夜男は、会員制である扉を無謀にもノックして入ってきた。そこには、ある意味懐かしい京都時代の顔があった。彼とはある事件がきっかけで、私が中学の時から疎遠になっている。お互い酒を酌み交わすのも、実は初めてだ。

新聞記者だった彼は、家族を捨て今は物書きをしながら大学で教鞭を執っている。そんな彼を私は嫌いであったが、分別判るこの歳になって彼の与える影響・血筋を恨むどころか、今はこうして同じ土俵(この小さいけれど居心地のいい場所)で文章を書いている。30歳の誕生日にハガキで送ってきた「君の人生の『華のある慶事でありエポック』である」なんて表現は私には出来ないが…。偏屈な性格も、受け継いだ財産だ。そう、彼はひどく雨の降る夜、京都からわざわざやって来た父である。

コートに付いた滴を払いながら、父はカウンターに座る。酒を交わした。少し話をした。お互いの目頭に熱いものが見えた。でもそのことには触れようとせずに居た…。


志賀死語
しんみりしたので今日は割愛
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