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■ 中毒性日記 2001
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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今は朝の6時45分。また天気がいいようだ。なぜか、まだ寝られずにいる。突然、昨日の日記に出てきた佐川満男について書きたくなった。

佐川満男と言えば、歌手で俳優、最近は舞台や映画(極妻や新・仁義なき戦いなど)、テレビは「オードリー」のうどん屋の親父役もやってた。CM『牡蠣肉エキスのディノバランス』で笑ってた人。今は、石坂浩二がやってる「水戸黄門」にも出ているらしい。立派なタレントさんだ。僕の母親も同世代で、昔ロカビリー歌手だった佐川さんの話を聞いたが、いまいちピンと来ない。今では、あまりに普通に15階建ての13階4戸中、一番東が佐川邸、そして隣に僕は住んでいる。今から思えば、とんでもない親父だ。そう、あれは僕がジェームス山のマンションに越してきた次の日…。

独り暮らしとはいえ、それなりに荷物があってまだ片づいていない。そんな午後、インターホンが鳴った。ドアを開けるとそこには、泉谷しげる似の親父が立っていた。「隣に来ました、佐川です」。その日の夜食事に招待され、タレントさんだけに隣の住人がどんな人間か気になっていたこと、元々佐川さんはこの辺(垂水区塩屋)の人であるということ、などを肴に酒も入り打ち解けた。それから数日後のある日、また食事に誘われた。仕事部屋(執筆や演奏の防音ルーム)を見せてくれたり、ギターの弾き語りを聴かせてくれたりしながら時間が経ち、どうも佐川さんはごきげんに酔ってきたご様子。「ところで君の、あの馬の絵はいいねぇ」と絵心のある(近々展覧会もある!)佐川氏が言う。「あの三角のテーブルもいいねぇ」と、見ようによっては三角に見える、ポストモダンTECTA社のテーブルについてお褒めを頂く。まだ僕の家に佐川氏は招待していないから「引っ越しの時に運搬されるのを見たんだろう」と思った。「うん、あれはいい。そういえばあのとき君はボクシングを見てたよねぇ…」

この親父、ベランダ越しにリビングを覗いてやがった…!。

まぁそんなことがあったり、その翌年の震災も同じマンションで体験して助け合ったりしたお陰で、今では親密になりかわいがってもらっている。僕が帰宅して、リビングの電気を付けると電話が鳴り「お帰り」と佐川氏。今日はさすがにつき合えないなぁ、というときにはリビングの電気は付けないでいて、昼間干した洗濯物を取り込みにバルコニーに出ると、またベランダ越しに「お帰り」。ここに来てもう7年近く、僕の過去をほとんど知っているお茶目な親父である。今宵もまたあのベランダ越しに……。


志賀死語2
『ドロン』:消えるの意 ex.ほなこの辺で「どろん」します
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