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■ 中毒性日記 2001
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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もう4月も終わりだ。他聞に漏れず、当然のごとく店は暇だ。そんな時は、やはりおもしろい話を思い出そう。いつものように…。

PART I
一昨日からの雨も上がり晴れ間ものぞいた25日。その日は昼からヴィッセル神戸のグラウンドで練習試合があった。そういえばカズが来てからの彼らを生で見ていない。一人で行くのも何だから、前日店に来ていたパッパガッロの拓ちゃんと行くことにした。(実は拓ちゃんとその右腕キハララーンはダウンして昼には来なかった…。夜のおつき合い大変ね)

昨年の夏、一人で見に行ったときは、上半身裸で日光浴を楽しみながら過ごせた。しかし今は違う。車も人の数も平日とは思えないほど多い。ここで裸になればたちまち追い出されるだろう。今やホームゲームの入場者数が去年の3倍のチームなのだ。カズがいる、望月がいる、ブラジル系外人さんがいる…。そして僕がここにいる。

さて甲南大学との試合。
GK掛くんが叫んでる。「サントス、しぼれ!」。これ自体意味不明だが、何よりも彼にこの日本語が理解できるのだろうか??試合が終わると、知らぬ間に子供達が立入禁止ぎりぎりのところまで来てサインをせがんでる。親子連れのお父さんがヴィッセルのブラジル人に「サインください」と言った。

彼は答えた。「ワタシ、ツウヤクデースッ!」。

外人選手の顔と名前が一致しない、まだまだヴィッセルはメジャーではない。チームの彼らには悪いが、ちょっと安心した。


PART II
僕は多少、気が短い。正確には「理屈に合わないことをされたときには怒る」のだ。それは26日の夜中の話…。

いつものように車で帰る途中、気が付けばずっと着いてくるモトクロスバイク。信号待ちの度に、バックミラー越しにハイフラットライトでまぶしくて仕方ない。バイクはハンドルを動かしながら前に行きたいようである。何者か解らないそいつに、青信号になった途端、急発進してもまだ着いてくる。何度か繰り返された信号待ち。とうとう彼は僕のドア越しに並んできた。僕はすぐさまウインドウを開け

「お前まぶしいねん!まぶしい、まぶしいねん!!」

余談であるが、京都の人は形容詞を二回繰り返す癖がある。彼は何かを言おうとしているが、ここは先手必勝。一気に「うっとおしいねん!!ええかげんにせい」と言葉をまくしたてた。そこでなぜかそいつは「あんた神戸の人か?」と言った。「何の関係があるっちゅうねん!ぼけ!!」信号が青になった。彼は今度は着いてこない。なんと右に分かれる反対車線を走っていった。「ん?思わず気が動転して逃げたか。はははは、俺も若いわ。ひゃっひゃっ」高笑いしながら家路につく。ジェームス山に差し掛かる頃、ふとあの奇妙なバイクの行動が全て解けた。

彼は他府県からやってきて、僕に道を聞きたかっただけなのである…。

その旅人に神戸の印象を悪くしてしまった、反省しきりの出来事でありました。

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