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■ 志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
中毒性日記 2001
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
年中ムキゥーッ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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5/5 「疾走する旅人、失踪するユル・ブリナー?」 志賀語録 2001 >>>
端午の節句、空はどんよりしている。GW後半の今日、嫌いなものの一つ「喧騒」に紛れて、京都に向かう。毎朝乗っている人たちには普通なのだろうが、かなりしんどい。三宮からは座れず、大阪から席に着きペンを取る。隣には旅行者らしき、若い白人女性。少し嬉しい。

3日も4日も祭日でありながら店を開けたのだが、気まぐれのオープンはやはり普段と変わらず、静かな空気が流れていた。そして今日、明日と実家に帰るために(6日は名古屋だが)久々の連休を取った。母親も「一人で帰ってくるのはやめて!」と、最近は言わなくなったので気軽に帰ることにする。

ここでまたくだらん話なのだが、三宮まで車で来る途中、変な光景を見た。彼らは10人以上の集団であった…。年の頃は小〜中学生くらいか。みんな日焼けして白いヘルメットをかぶり自転車に乗っている。よく見れば、ママチャリもMTBもいるが、登校時のヘルメットのような、田舎によくあるものをかぶっている。その最後尾から一列に10数人の自転車が規則正しく並んで軽快に、僕と同じ方向を走っている。他府県から来ているのかもしれない。GWを利用しての自転車旅行か。彼らの姿を頼もしく、そして微笑ましく思いながら僕は、追い越していく。「気を付けてガンバレよ!」心で伝えながら…。

その集団の先頭に差し掛かった。そこには、明らかに体格もスタイルも違う大人の自転車があったが、ヘルメットの色も違うように見えた。引率の先生か?しかしよく見ると、それが間違いであることに気付く。白ヘルメットではなく、肌色のそれはどう見ても、ユル・ブリンナーかテリー・サバラス(別に麿赤児でも、ファンシィダンスでも、瀬戸内寂聴も武藤敬司でもいいのだが)つまりは所謂ナチュラルスキンヘッドだ。案の定、白ヘッドの彼らはそのおっさんを抜き去っていった…。

明らかに子供の集団であるが、彼らは逞しかった。僕たちは小さい頃、自転車でどこまでも行けたような気がする。渋滞の車を降りて、自分の足で歩きたくなった。
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